モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

油絵は苦痛?

2015-07-24 23:25:51 | 小学生ワークショップ
1年生の油絵

オバラです。月曜日の高学年の油絵のご紹介を除き、本年度の油彩作品がほとんどお披露目されました。毎年の事とはいえ、油絵科出身の私にとっては特に楽しみなカリキュラムですので、本当にワクワクする2ヶ月間でした。
でしたがっ!菅原先生の小学生時代の衝撃の告発により、とんだ自己満足だったことが判明!
「小学生の時に感じていたしんどさ、それは、それまでの人生で生の油絵作品を見ていなかったことが原因かもしれません。絵具をどのくらいまで盛らなきゃいけないのか、どこは力を抜いていいのか、油絵がどんなものか知らずお手本もない状態で製作していた為、じれったく感じたように記憶しています。」そっか、そうだったんだ。無から何かを生み出すのは、難しいですものね。見本の油絵も事前に制作して見せていたつもりでしたが、透明のコップと、緑のワイン瓶は同じガラス素材ですが、小学生にとってはそれぞれ描いてもらわなければ全く別物で、応用しろと言っても難しかったですね。「何度も呼ぶな!いちいち許可を求めるな!ちったーてめーの脳味噌使って考えて判断しやがれ!」なんて暴言吐いてごめんなさいです。
なーんて嘘です!謝りません!全部先生の真似したって仕方ないんです。(もちろん描いてもらおうなんて論外)オリジナリティーが出てきませんから。背中で覚えろどころか、背中(やり方)も見せずに谷底から這い上がるのを罵声を浴びせながら待つ。そうして6年生になるころに描けるようになる絵がこちらです↓
佳絵 当時6年 『梅干しをかじる自画像』 水彩絵具
『何かを飲んだり食べたりしている自画像を描く』課題で、「私は目を細めて梅干しをかじっているところを描こうっと!」というオリジナリティー溢れる場面のチョイスをし、ゆるやかで伸び伸びとした迷いのない線で、あえて右手の肘を切る構図にし、彩度の高い色彩なのに浮いたところがまるでない着彩をした、見事な作品が生まれました。改めて見て、唸ってしまいますね…菅原先生いつも小学生になめられっぱなしなので、この絵を見せてやれば尊敬されると思います。

最後に小学生へ…ノリ先生いつも大きい声で怒鳴ったり、悪い言葉遣いしたり、わざと意地悪して、泣かせたり傷つけたりする事あるけど、自分でよく考えて、気付ける人になって欲しいからなんだよ。それから、怒られる事に慣れて欲しい。怒られて逆切れしたり、謝る事ができない人にもなって欲しくない。だからこれからも厳しくいくね。とりあえず油絵は本当に良く耐えました。ご苦労様でした!
コメント
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