モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

印刷の可能性

2009-08-10 01:07:00 | スタッフ講師
Aoyaki

どうも幸介です。

デザイン等の作品を作るにあたり切っても切れない関係なのが印刷。今の時代は印刷の方法も技術が進み、液体以外ならなんにでも印刷できると言われています。実際、段ボールに印刷できるプリンターや、以前の会報にも書きましたが人工芝に金箔押しの印刷、なんてことも出来ます。

そして僕が最近気になっているのが「あえての古い印刷法」です。文字を印刷するのも、今でこそフォントもPCで一発変換ですが、昔は写植を手社業で行っていました。

そして今日ご紹介するのが「青焼き」という印刷法。普通に生活してる分には、ほとんど目にしない印刷法です。美術の分野で働く人でも、目にする機会は少ないかもしれません。僕も先日行った仲條正義(グラフィックデザイナー)の銀座での展示で初めて知ったくらいです。

この青焼きですが、以前は建築図面や機器の設計図の複写法として主流の印刷法でした。印画紙に青一色でコピーする、みたいな印刷法なんですが、今現在あらためて見ると青色のなんと美しいこと!!しかも古典的な方法なので、日光での色褪せ等の経年変化が激しかったり、微妙にホコリが写り込んでしまったような印刷面などの、ちょっとアナログな風合いが自然と出せるんです。”アナログさ”を含んだ青が、なんとも優しく暖かい風合いになんです。

それをPC加工でなんとかしようと最近ちょっと試行錯誤してるんですが、やはり人の手の温かみがPCでは中々難しい……そこで建築図面に詳しい石山先生に聞いたところ、今でもごく僅かではありますが青焼きをやっている印刷屋があるらしいじゃないですか!!しかもA2サイズ一枚で45円程という安さ。ぜひとも一度やってみたいと思います。

この青焼き以外にも様々な印刷法が存在します。奥が深いです。皆様も是非、年賀状や暑中見舞いなどを作る際など、ちょっと人とは違った印刷法を探されてみてはいかがでしょうか!?きっと返事が返ってくる率もアップ!するかもしれませんよ!

田中幸介

コメント
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