
上橋 「二人だけの思い出」 油彩
どうも幸介です!本日は大人クラスより上橋さんの油彩をご紹介したいと思います。ご自身で用意した写真をモチーフに制作した作品です。まずは上橋さんのコメントからどうぞ↓
「2015年1月、米国マウイ島での様子です。学生時代、研究で住んでいた島の濃い青い空を、いつか描きたいと思っていました。適当な写真もあり、絵にしてみた次第です。」
南国の強い日差しと青々とした自然、それぞれ淡い絵の具をベースに着彩したとは思えないほど鮮やかに感じますね。屋根の色や床なども、わりと彩度を落とした色彩で描かれているのに、鮮やかに感じる。これは、絵の中心であるウェディングドレスとタキシードの「白と黒」のコントラストによる効果ですね!
白と黒には他の色を引き立てる効果があります。例えば、青や赤など色のついた車が汚れるよりも、白や黒の車が汚れた方が目立つと思いませんか?企業のロゴや看板なんかも、白や黒に赤などの文字、なんてのも多いと思いませんか?まぁ白と黒は無彩色ですので、そこに有彩色が隣接すれば目立つのは当然なのですが、この効果を使って上橋さんは背景の景色をドギツい原色など使わずに鮮やかに見せているんですね。ドレスのふんわりしたタッチも美しいです!
ここのところ油彩を続けて完成させた上橋さんですが、描写に加えて色彩調整にも磨きがかかってきています。この次はいっそ、すんごいカラフルなフルーツタルトでも描いてほしいなぁ、なんて思いました!
田中幸介