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モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

デッサン テキスト紹介②

2025-01-21 22:07:06 | お知らせ

ナツメです。先週に引き続き、今回はデッサンテキストの 実践編 をご紹介します!静物デッサンに進む前に、もう少し準備を整えておきましょう。

【固有色】デッサンは基本的に白黒の世界です。カラーで見えるものを、頭の中で白黒に置き換える力が必要になります。
たとえば、黄色は薄いトーン、赤は暗めのトーン…といったように、色ごとに明るさが異なります。(これを固有色と言います)この感覚を身につけていきましょう。

【鉛筆の濃淡】デッサンでは、5H や 3B など、さまざまな硬さの鉛筆をモチーフによって使い分けます。
でも「どこの場所(面)に、どれを使えばいいかわからない…」と迷いがちですよね。テキストには、鉛筆の硬さごとの描き比べや、一本の鉛筆でどれだけ濃淡を描き分けられるかを詳しく載せています。これを読めば、鉛筆を自在に使いこなす「鉛筆マスター」になれるはずです!

それでは実際に実践してみましょう。デッサンのモチーフには、基礎編で学んだ 立方体・円柱・球体 の応用として、枡、やかん、紙風船の3つを選びました。それぞれの描き方のポイントや、デッサン全体の流れを詳しく解説しています。

紙風船 紙風船は模様が難しいですが、球体を8等分する意識を持つとバランスよく描けます。
さらに、模様の色を最初に描いてから、上から球体のベースを描く方法がおすすめです。これにより、全体的に同じ暗さが乗るので、自然な立体感が出せます。

枡(ます) 枡は、まず直方体を描き、その後に木の厚みを意識して中を描き込みましょう。
特に注意したいのは、枡の中の側面と暗くなる部分が逆になる点です。この違いを見極めながら描くと、よりリアルな枡を表現できます。

やかん やかんは、金属感を表現するのがポイントです。反射する部分をしっかり暗い色で描き、硬い鉛筆を立ててシャープな線を描き込むことで金属の硬さを出しましょう。
また、楕円が多い形状が特徴的なので、特に蓋の部分は円柱の描き方を応用すると描きやすいくなります。

デッサン全体の進め方 それぞれのモチーフについて解説しましたが、実際にデッサンを描くときは、一つのモチーフを最初から最後まで描き切るのではなく、全体的に同じ進度で進めることが大切です。まずは画面全体の構成を考え、どの位置にどのくらいの大きさでモチーフを配置するか、アタリをとって決めましょう。その後、形どりを進めながらベースを描き、調子を整え、最終的に描き込みを加えていきます。
 すべてのモチーフを均等に進めることで、各モチーフ同士を比較しながら描けるため、全体のバランスが取りやすくなり、一体感のある仕上がりになります。部分に集中しすぎず、全体を見渡しながら進めることを意識してください。

テキストの紹介は以上になります。16ページの短い冊子ですが、今までご紹介したようなデッサンのポイントを伝えられるよう取り入れました。少しでも気軽に・楽しくデッサンに取り組む一助となれば嬉しいです!テキストは教室で配布しているのでご希望の方はスタッフまでお声がけ下さい。


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