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モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

離れて 眺めて 考えて

2022-08-18 23:15:34 | 学生


実音 高3 鉛筆デッサン

夏休み…怖くて体重計に乗れません、マユカです!
さて、今回は実音のデッサンをご紹介します。

エンジニアブーツ、縄、ビニール袋をメインモチーフにしたこちらの一枚、全体的にしっかりと形がとれています。しっかりと地面に置いてある感じが良いですね。
特に縄、手前に結び目を持ってきた構図になっている点も含めて、かなりよく描けています。乾いた質感や、しっかりと編まれている感じが伝わってきますし、ぐっとした暗さがしっかり入っているので、手前と奥の描き分けもしっかりとできており、縄の特性である長さをしっかりと活かせています。光源がはっきりとしているため、まとまりがあり、説得力のあるデッサンになっていますね。

どのモチーフもかなり描きこまれていますが、写真の距離で見るとあまり手数を感じられないように思います。これではもったいない!
せっかく時間をかけて向き合っているので、遠くから見ても描きこみを伝えられたらいいですよね。
例えば、エンジニアブーツにはちゃんと厚みがあり、細かなしわや縫い目まで描いていますが、すこしのっぺりとした印象を受けました。全体的に1段階ほど暗くして、影になる部分にぐっと黒を入れてあげると、立体感がはっきりとして、ブーツらしい重みも感じられるようになるのではないでしょうか。ビニール袋の描き込みも、もう少ししっかりと観察してあげてほしい!透明なものはどうしても全体がグレイッシュになりがちなのですが、よく見ると意外に濃い影がついていたり、逆に明るい所は輪郭を見ることが出来なかったり…。むやみに描きこむのではなく、メリハリをつけてあげることで「ビニールらしさ」を出せます。

デッサンを描いているとき、形どりや陰影をつけるときは立って遠くから見て描き直す回数も多いのですが、描きこみをしだすと、のめりこんでしまって見直す回数も減ってしまいがちです。描きこみの最中にも数分おきに遠くから見たり、目を細めて全体の確認をして、常に冷静に描き進めるとモチーフの印象を崩さずに描けますよ!


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