杉本 アクリル
期末レポートが終わりません、ナツメです!今回は水曜大人クラスの杉本さんの作品をご紹介します。飼われている愛鳥の写真模写をされました。
前回はお料理自体が主役だったので全てを鮮明に描かれていたのに対して、今回は主役+背景というように画面が構成されているため主役の小鳥に注力し、それをより目立たせるために背景はざっくりと描写しています。手前と奥の見え方の関係も強調され、金網までの距離感が伝わってきます。
魅力的なのはやはりなんと言っても小鳥!羽ばたいているような動きのあるポーズではなく木に止まっており静止している状況ですが、非常に生き生きとしていて温もりまで伝わってくるようです。表情や少しの動き、少し笑っているように見える口元も、いつまでも見ていたくなるほど愛らしいです!
模様や毛並みだけでなく嘴一つを取っても黄色みがかった赤から紫色まで、微妙な色の違いに良く反応されていてどれだけの観察をされたのかは言うまでもありません。また、羽もくっきりとした線の他に少し掠れさせたざらざらとしたタッチで描くことで情報量が多くなり、羽毛のふかふかとした柔らかさが表現されているところなど、アクリル絵の具の使い方にデッサンの経験が上手く生かされているように感じます。
私も家で猫を飼っているのですが、家族の撮った写真が家の壁という壁に飾ってあります。かわいく撮られた瞬間をいつでも見れるのは嬉しいですし、「こんなこともあったなあ」と懐かしい気持ちにもなります。ご自分で描かれた絵だと、筆を動かしている時の心情も相まって尚更思い出深いものになるのではないでしょうか?ぜひ額縁などに入れてよく目にする場所に飾って下さいね!