左 坂本(月クラス) / 右 赤塚(チケット制)
暑い日が続きます。皆様お体ご自愛ください。
本日は、パステルを使った作品をご紹介します。
パステルは、ふんわり柔らかい印象が特徴的で発色も良く、美しい絵が描ける反面、触れると手についてしまう位繊細な描画材です。
ティッシュや柔らかい布などで軽く擦って馴染ませたり、パステルでザっと描いたままの筆致を活かすなど、その絵肌にはまると描画材としてたまらなく好きになってしまうでしょう。
坂本さんの作品を見ると、そのパステルの特性を存分に活かしているのが分かります。
雑木林の中、木にとまっているルリビタキがとても可愛らしい。
どちらかというと、細部までしっかり描くということには不向きな描画材だからこそ、このような外連味のない素朴さが表現できるのですね。実に美しい作品です。
右手の赤塚さんの絵は、パウルクレーの模写。
こちらは元は水彩のようですが、パステルの持ち味を活かし、その軽やかな印象を上手く捉えています。
色同士の境界線が良い意味で曖昧になるので、それらの響き合いがより一層美しく感じられます。まるでフェルトの質感のようですね。
皆さんも油彩や水彩などいつも扱っている描画材からたまに離れ、あまり手に馴染みのないパステルのような素材で描いてみるのも良いでしょう。