モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

油絵科!?

2014-04-23 22:19:05 | 学生
Sika
左から 美大油絵科用モチーフ 加余子-高3 慧子-高2 茉友子-高2

オバラです。私は油絵科出身ですが、美術系の高校も美大も学生に薦めたことはありません。
もっと正直に言うと、むしろ芽をつぶすなら今の内とばかりに反対します。
しかもデザイン科ではなく、よりにもよって油絵科に行きたいなどとほざこう日にゃあ…

先日田中先生と「僕や小原先生が、自由気ままに楽しい事しかこの世にないとばかりに、人生を謳歌し過ぎなのでは?僕らの影響で美大の選択肢が出るとしたら、不本意ながらも影の努力や苦労をもっとアピールしておいた方が、誤った道に進まなくていいのかも。」などと話しました。

なので、モチベーションが低く刺激し合える生徒が少ない専門学校や名の知れない美術系の大学なんてもっての他、許しません。
たいした努力もしないですぐに手の届く目標は、夢じゃない。
美術で食えるのは?血反吐はく思いで勉強した奴だけが生き残れるサバイバル!

と、思っているので「油絵科かなぁ?」とほざく3人には少々意地悪をして、こんな意味不明なモチーフを描かせました。
「このモチーフに好きな部分を作れ!」(いやー、ないよね。バカみたいなモチーフだし。)
「なんでそこにその色を置くか説明しろ!」(紫の毛糸だから紫塗っただけだよね。知ってる。)
「モチーフは出題者の意図を探るヒントだ。何が求められているか考えろ!」(出題者=私だけど、ごめん、本当は何にも考えてない。自分でも良い所見付けられないかも?だってただ苛めたかっただけだから。)
「アドバイスを鵜呑みにするな!自分で仕事を探せない指示待ち人間か?」(教えてもらう為にお金払ってるのにね。素直であることを怒られて、理不尽だね。でもなんでも疑問を持って疑って掛かり自分なりに正しい答えを見付けたり、「小原いつか殺す!」くらい反抗的な人間じゃないと、クソつまらない油絵しか描けないんだよ。)
こんな授業から生まれた作品。みんな色が汚い。デッサン力もない。絵具に振り回されてる。けど、魅力がない訳でもない。

油絵科は基礎に観察力・描写力を添えながら、自らのイメージや着想を具体的に表現して行くため、常に新しいものと驚きを求める世界です。考え続け、悩みぬき、手を動かす事でしか答えは出ません。空っぽの頭からは薄っぺらな絵しか生まれないのです。
いつでも刺し違える覚悟ですので、彼女達と同じクラスの社会人の生徒さん方、私達のバトルをお楽しみに♪



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