![P3250747 P3250747](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cc/e8bcec8447270ca600b0188e6433d33f.jpg)
赤尾です。イベント週間のため、ブログの担当日が変則的になります。
今日は日曜クラス武田さんの日本画をご紹介します!
海底を漂う蛸。砂が舞い上がる様子や蛸の吸盤、表面の質感など細かい描写が効いています。大きめに空間を空けた構図や、青と黄の補色を組み合わせた色使いもすごくお洒落!
アトリエの岩絵具マスターと呼べるくらい、絵の具の色や粗さの使い分けがお上手だな、と制作過程を見ながらしみじみ感じていました。
水彩画のときもそうでしたが、武田さんは画材に対する勘がとても良い方です。描きながら画材のコツをどんどん掴み、絵づくりに生かされています。
手順はまず細かい絵の具を下地の海の色に使い、動きのある砂の様子は上から粗めの絵の具で表現されています。
また蛸は砂に溶け込むような色で全体を塗り、吸盤などの細かい部分を細かく明度の高い絵の具でしっかり描き込まれました。
説明だけだと簡単に聞こえますが、絵の具の明度、彩度、粗さ、濡れたときと乾いた色の差をそれぞれ見極めて色をチョイスすることは、岩絵具にある程度慣れないとなかなか難しいことです。
ほんの数枚なのにここまで絵の具の特性を活かした制作をされている武田さんに、講師の私たちも驚いています。
これからもぜひ日本画を続けていただきたいな、と思っております!