モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

天才の芽?

2010-10-25 03:25:00 | アート・文化
20101025

どうも幸介です。今日は最近気になっている作家を紹介いたします。上記画像の4枚、いかがですか!?ウォーホルのマリリンとバービー人形の掛け合わせがもの凄くキュートな作品も良いですが、モノトーンのエルビスや金色の地に胎児を描いたものも、どれも構図がクール!!!風景画なども良いですが、モダンな切り口で自分の良いと思った物を大胆に構成するのも素敵な手法ですよね。4枚とも、迷いも屈託も無いカラっとした空気が素晴らしい。正直マリリンの絵は、ポップアート好きとしてはテーマ的にも絵的にも買いたいぐらいですね。

この絵を描いた作家は、アメリカに住むオータム・デ・フォレストちゃん。8才の少女です。正真正銘の子供です。しかも彼女、これらの自分の作品で2000万円以上も売り上げているとか!!……いやぁ、これは売れるのも分かりますね(日本では売れないでしょうけど)。まさに天才、神童ですね。

アトリエで小学生を教えていると、よく「この子は天才では?」とか「値段付けてしかるべき場所に飾れば、売れるよな」と思うことが多々あります。さらには「もしかして、堅苦しい技術先行の日本の美術教育で、天才の芽を摘んでしまってはいないだろうか」とさえ思ったりもします。それが何より怖いですね。

毎年小学生クラスの課題は講師陣で試行錯誤してアイデアを出し合って決めているんですが、今年は少々固い課題が続きました。油絵にリトグラフに日本画と、物を描く力を培ってきました(日本画はこれからだけど)。物を描くのはアトリエだから当たり前のように取り組んできたけど、今思えばキャンバスは長方形や平面である必要は無いし、モチーフもオーガニックだったりアンティークだったりナチュラルなモノが必ずしも良いわけではありません。もしかして、今年の課題がわりと落ち着き気味だったから、皆の芸術性も技術は高くなったけど奇抜さは少し身を潜めてしまったかな?なんて危惧していますがいかがでしょうか。

来年の課題は奇抜な発想ウェルカムな楽しい課題を出来ればなぁと、今から試行錯誤しています。生徒みんなを天才にしたいので、デザイン科出身ならではの「何でもアリ、かつ完成がクールorキュートになるような課題」を発案出来ればなぁと思っております。みんな、来年の課題にも期待してね!!

田中幸介

コメント
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