駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

正義と世間

2022年03月23日 | 小考
          

 どこにでも居る市井の臨床医として生きてきたから、法律の知識もないし経済にも詳しくないし歴史の知識も足りない。語学も英語以外は使いものにならない。
 それでも学び考えることは好きで色々考える。正義という言葉はしばしば自分が正しいというように使われるしそういうように響くことがあるのであまり使わないが、正義はあると考えている。正義は絶対的なもので自分の内ではなく外にあるものだ。それに同意される人は結構居られると思うが、日本には正義は乏しいと見ている。その代わり?に世間というものがある。世間とは何か、深く考察した本がありそうだが自分は知らず読んだことはない。世間は古くから日本と共にある歴史的な存在のようだ。世間というのは揺れ動くもので外だけでなく内なる意識にもいつの間にか埋め込まれている。
 正義よりも世間が優先する社会だから、憲法というものがきちんと理解されないのではないかと考えている。勿論、私は法学部を出たわけではないし十分に憲法を理解している自信はないが、多くの政治家やマスコミ発言人の言動からの類推だ。世論と世間の関係も微妙なもので、これに関してはもっと学者の見解や発言が取り上げられても良いと思うが、介在するマスコミが忖度するのかあまり表に出てこない。
 独裁には私された正義もどきがあるだけで正義はない。
 単純化した牽強付会?の見方を披露したが、当たっているところもあるだろう。
コメント
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