駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

時の流れが変化

2022年03月26日 | 人生
          

 二月は逃げる三月は去ると言うそうだが、四月になると少しは時の流れがゆっくりするのだろうか。高齢の患者さんのほぼ半数が月に一回受診される。この時期にはもう一ヶ月経ったとよく言われるので、二月三月は時間の流れが早く感じられるらしい。言い伝えは今も生きている。
 定年後やることがなくなる人は要注意だ。特に男性は家事をしない人が多いから、テレビの番人ですよなどと言うようになる、そうなるとあっという間に老けてしまう。何か趣味をとお話しするのだが、会社人間だった人が高齢になって新たに目を輝かせる趣味を見付けるのは難しいようだ。最低限ラジオ体操と散歩だけはと勧めて、やってますと言われる患者さんも居られるが元気溌剌とはゆかない、自発的でないと楽しめないのだ。
 女性は家事があって大変亭主の世話で大変かもしれないが、嫁さんが家事をしてくれるようになったり亭主が亡くなったりして、人の世話をする必要がなくなると、急に元気がなくなられることも多い。勿論、中には夫が居なくなってますます元気というおばあさんも居られるが。
 とにかく何かすることがありそれがいくらかでも楽しいと、下手な薬よりも老化を防ぐように観察している。
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