駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

異例の忙しさ、どうしたことだろう?

2014年11月28日 | 診療

               

 この数日暖かい日が続いている。駅まで歩くと汗ばむくらいだ。

 昨日は患者さんが110人も来た。11月としては新記録かもしれない。年によって違いはあるが、大体年に七、八回患者数が一日百人を越える日がある。12月1月3月のいずれかで11月というのは記憶にないような気がする。患者さんが増えているのは風邪引きが多いからだ。特別寒いというわけではないが、寒暖の差に身体がついて行けないようだ。大きな声では言いにくいが、日本人は鼻風邪でも医者に掛かられる人が多い。大きな声で言いたいが、患者数が増えるほどには収入は上がらない。

 患者数が百人を越えると診療している間はさほど疲れを感じなかいが、家に帰るとどっと疲れが出て、頭が働かなくなる。夕食後はテレビを見ながらうたた寝をしていた。十時頃目覚め、書斎へ降りてみたが、ガス欠車のようで何をする気も起きず、勤労感謝の日に買い込んで積んである本をぼーと眺めていた。多和田さんの新しい小説「献灯使」を手に取ってみたが、最初のページを読んだだけで止めた。文章もご馳走も、調子が悪い時には美味しく味わえないと思ったからだ。

 ショパンを聴きながら、ブックマークしてある馴染みのブログを読んで、頭を休ませた?。

 さて今日はどうかな、昨日ほどではないと思うが八十人以上来そうな予感がする。とは言っても患者数を予測するのは天気予報並みに難しい。相手任せでやるしかない。レストランと違って仕込みの必要がないのは有り難い

コメント
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