駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

児童生徒の精神衛生

2014年11月07日 | 町医者診言

                 

  昨日はワインを楽しむ会で色々なワインを飲んだ。アルコールに強くないので量的には、仲間の半分以下した飲めないのだが、テイスティングでは一丁前のことを言ってきた。ワインの知識は十分の一程度しかないので、もっぱら舌と鼻が頼りなのだが、B級グルメで鍛えてあるので、さほど的外れではないようだ。

 大発見ではないのかも知れないが、K先生のワインセラーが故障し、凍らせてしまったワインの味が損なわれていなかった。高温にしてしまっては駄目なのだが凍らせる分にはさして問題はないようでK先生胸をなで下ろしていた。

 そこで話題になったのが児童生徒の精神科的な問題だ。不登校やいじめの背後に児童生徒の精神科的な問題が横たわっていると聞いた。おおよそ10%の生徒児童に鬱を始めとする精神科的な問題があるという。佐世保の事件のような特殊な異常の後ろには、膨大な数の精神科的異常のある児童生徒が居るわけだ。

 なぜそれが、国政の大問題にならないのだろうか?。理解できないというのが昨夜の会での結論だった。精神科医の社会性欠如が問題という意見もあったが、文部省は気が付いているのだろうか。気が付いていないとしたら気が付かない振りをしているとしか思えない。

 高齢者の認知症は確かに大きな問題ではあるが、将来のことを考えれば児童生徒の精神衛生も大問題だと思う。人手不足よりも人材不足という見出しを見たが、杞憂ではないようだ。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする