駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

不振、不審、不信

2014年11月18日 | 政治経済

                   

 もう解散が決定したせいか、なぜ今解散なのかを問う声が小さくなっている。しかし、なぜ今を問わなければ突然の年末解散の風に吹き飛ばされて、フライングで飛び出した選手に逃げ切られてしまう。このレースではテープを切ってしまえば、どんな抗議も受付けられない。勝てば、狡いのも賢いとされる政治の世界なのだ。

 なぜ今解散するかといえば

 *今が選挙による議員減少を最小に食い止められる時期と読んでいる。

 *アベノミクスの責任を総理大臣独りでは背負いきれないので、国民に責任を回そうという心理が働いている。

 の二つだろう。七百億の血税を使い政治空白を作ってまで、今国民のために選挙をする意義は見えてこない。議員定数是正はどこへいってしまったのか。選挙はご破算とは違う。約束を反故にしてよいわけではない。

 自民党内にも今の解散を疑問視する議員が少なからず居た。経済や税の専門家には消費税アップ先延ばしに反対する人が多い。身内の意向を封じ込めてまでだから、党利党略でなく安倍利安倍略と呼びたい。

 策略を身につけた名優の首相に到底及ばない大根役者揃いの野党は10%アップを宣言したらここぞと攻めようとしていたため、蹈鞴を踏まされ、逆に民主党などはあんたも10%アップではなかったのと逆ねじを食らわされている。

 デフレ脱却の微かな明かりが見えると、費用とリスクを棚に上げて成果を誇大に喧伝している安陪政権に、蹈鞴を踏んでいる野党は反撃の狼煙がまだ上げられないようだ。橋を渡らなければまとまることが出来る、海・江田に浅い沢を歩いて越せとアドバイスしておこう。

 安陪利安陪略による責任転嫁解散、まやかし解散というのが、なぜ今解散から考えた命名と思う。果たしてこれがどの程度妥当かは自ら考えて判断していただくしかない

 

コメント
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