駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

言葉が踊る政治よりも

2014年11月19日 | 政治経済

ゆくす                

 渡辺喜美氏の父親ミッチーこと渡辺美智雄さんが毛針発言をしてもう二十一年になる。今は毛針でなくルアーが投じられている。

 景気条項を外したのは、あたかも次は先送りしないかのような印象を与えて、今回の先送りを格好良く見せるための対策ではないか。それが証拠に、再び金融危機などがあれば今度は法律を改正して延期する、当然じゃないかと発言をしている。今現在の決断は白黒がはっきりしているが、二年半先のことなど曖昧模糊で、誰が首相をしているかさえ分からない。保証を強調するのは、一寸先は闇と心得る政治家とも思えない。

 軽減税率についても公明党と話し合いで理解が進んでいると言うが、TPPを始めた時の発言を思い出せば、どういう意味か明白だ。尤も、選挙用に見せかけの取り決めはあり得る。

 安陪首相の前へ外へと言う姿勢は評価するが目指すものと手法には違和感を覚える。とても賛成できない。中韓の政府は勝手で怪しげだと思うが、今まではそれでもそこそこ仲良くやれる首相が居た。安陪さんが嫌われるのは、心の奥の敵愾心を読まれているからだと思う。中韓でなくとも、大部分の日本の野党は首相の敵愾心の強さを感じていると思う。これは怖い、日本人であってもはね飛ばされて除け者にされかねないと恐ろしくなる。

 無理難題かも知れないが、言葉で取り繕う政治はもうたくさんだと感じる。レトリックで欠陥や傷を隠す才能は類い稀と認めるけれども、もう少し謙虚に本当のことを語って欲しい。

コメント
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