駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

親に問題

2013年11月01日 | 世の中

                

 食事会で友人の小児科医と話していたら、問題児の親は問題親ですよと言われた。親から離す必要があるのに、親が希望すると子供を戻してしまう。又問題を起こすんですよ。問題親が望んでも子供を戻しては駄目なのに、親子は一緒居るのが家族という現実無視の固定建前法で返してしまうんですよ。

 子供を放置し大切にしない親も居るのに、個別の判断は避けて一律に対応してしまう、日本の悪いところですよ。親でなくてもその子を大切に気遣う人が居れば、子供は変わることができるのにその機会が奪われてしまうとも言われた。

 新聞を見ると子供が死んだから棄てたなどという信じがたい報道がある。どうもそれは極端にしてもそれに準ずる親達が数多く居るようだ。

 人間はどうやって親になるのだろう。男は女のように出産を経験しないから、親になった肉体的な実感は乏しい。寝顔を見るうち、「パパ」。「おとうさん」と呼ばれて父になっていくような気がする。そうして、親になれるのは自分を大切に育ててくれた親の記憶があるからだと思う。子供の時、自分を信頼して大切に育ててくれた人の記憶が、人を親にするような気がする。

 問題親って四十前後でしょ。我々の世代の子育てに問題があったということなんですかね。と顔を見合わせた

コメント (2)
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