駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

偽装表示の心

2013年11月12日 | 町医者診言

            

 偽装表示の発覚が止まらない。偽装表示列島日本ということか。悪ガキをとっちめると「**もやっている」。と言い逃れを試みるのが定番で、芋蔓式に発覚しているようだ。最後は内閣もやっているということになるのかもしれない。

 偽装は97%偽装する方が悪いのだが、3%は見破れず騙される方にも責任があると思う。この割合は私の見解で騙される方の責任はもっと大きいという方もおられるだろう。

 この見破るというのは容易なことではなく、七、八割の人には分からないのが普通だろう。そこで見巧者、専門家が登場しなければならない。何を出されても、カメラが回っているとニッコリ旨いしか言えないタレントは問題外だ。もし見巧者や専門家にも見破れなければ、ブランドの価値はない。ブランドの看板を外させるべきだろう。

 偽装に似て権力金力があると見るや、追随する政治家ジャーナリストにも注意したい。これには情報収集を多彩広域にし吟味する習慣を付ければ、誰もが見破る力を付けられると思う。例えば月に一度くらい新聞を四紙読んでみられれば、少なくとも報道政治姿勢が色々なことはわかる。何が正しい、どれが正しいは難しい問題で私の手に余るが、違いに気付くことは大切と思う。

 「お爺さん、家で看てやりたいので往診をお願いします」と最敬礼されてもなあ、「いつもA先生に診てもらってるじゃないの」。「往診しないので他へ行ってくれ」と言われるので」。「そうかなあ、もう三十五軒も往診しているので手一杯で大変なんですよ」。「そこを何とか」と頭を下げられると断ることはできない。もう、これからは会わないで受付で断ってもらうことにしよう。

 

コメント
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