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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日々の些事にも苦楽

2011年09月29日 | 身辺記

 

 毎日いろいろなことがあるが昨日は、帰り際に笑ってしまう微笑ましいことと、後味悪い不快なことが重なった。

 Tさんは58歳のサラリーマン、終診間際に駆け込んできて、診察室に入るなり「ただいま」と言う。ええっと看護師と二人で顔を見合わせ笑うと、気が付いたT氏、しどろもどろで「えへへ」と照れ笑いで紛らす。なんだかいつもより血圧が高く、今日は失敗したからと、言い訳をして帰られた。

 きっと良い夫良い父の家庭人なのだろうと思ったことだ。

 家内が迎えにきたので車を運転して帰った。交差点で直進の対向車が六七十メートルほど離れていたので右折したところ直進車が突然ライトを上げ警笛を鳴らしアクセルを踏んで突進してきた。曲がり切った背後を走り去ったのだが、どうしてそんな馬鹿なことをするのかと、嫌な気分になった。会社で怒られたか恋人と喧嘩をしてムシャクシャしていたのかよくわからないが、相手の微かな落ち度?(私は自分の判断が適切だと考える)を咎め嫌がらせをしようとする心情は後味が悪い。先行き不透明で不景気な世相を反映しているのだろうか。なんでも世の中のせいにするのは行き過ぎかもしれないが、そんな気もした。

コメント
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