goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

医院の忘年会

2010年12月18日 | 身辺記

 昨日は我が家というか我が医院の忘年会だった。和食、中華、イタリアン、フレンチと毎年趣向を変えてご馳走している。総勢九人の職員の平均年齢は三十代後半なのだが、食事の系統の希望を取ると洋食が良いと言う返事が多く、今年は地区随一のフレンチレストランで開催した。
 お店が頑張ってくれ、美しく美味しいフルコースが堪能できた。赤ちゃんが出来て来月一杯で辞めるHさんも、ちょうど悪阻が終わり完食できご機嫌で何よりだった。
 巷ではフレンチはこの頃イタリアンに押され気味で、当地域で純粋のフレンチレストランは四軒に減ってしまった。食の嗜好の変遷もあるだろうが、多少お値段のこともあるかもしれない。イタリアンの方が二三割お安く若い人向きの感じがあって、パスタ中心のお手軽イタリアンを含めれば十軒以上ある。
 そうした時代の流れの中で、正統のフレンチは貴重な存在かも知れない。手を掛けたきめ細かいオードブル(カルバッチョ風白身魚とほうれん草裏ごしゼリー寄せ)からカリフラワーのスープ、トウモロコシの衣の白身魚と海老のフライ、クスクスに載せたフランス産鴨肉のローストと続きチーズも含めたダブルのデザートまで、大都会の一流店に負けない品々で、マダムの太っ腹とシェフの腕に感謝したことだ。
 開業二十年と一口に言ってもいろいろあった。経営的にはまずまず順調であったが、職員間のごたごたには往生した。この六、七年は、相性の良い人達に恵まれ働きやすく、忘年会の挨拶でも心から感謝できた。頭と身体が動く限りはと思っているが、いつまで頑張れるか。それにしても働きやすい環境は就労寿命を延ばしてくれそうで有り難い。
 楽しい忘年会であったが、残念ながら帰りのタクシーの中に景品を忘れ、最後に女房にお小言を喰らってしまった。ポーターのように何でも持たせるからだと申し開きをしたい。尤も、流石山の神、タクシーの番号を覚えており、忘れ物は直ぐ回収できた。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする