駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

次はカタール、激闘竜王戦

2010年12月03日 | スポーツ

 2022年度ワールドカップ開催地はカタールに決まった。初めて、地の利、資金力が決め手になったのだろう。
 中東はドバイがハブ空港を持つようにヨーロッパからはアジアアフリカ東海岸インド洋太平洋への中継地点に位置しており、日本の感覚でいうとマレー半島やシンガポールくらいなのだ。投票の内訳は知らないが、そうした位置も有利に働いたと推測する。
 日本代表にはドーハの悲劇と苦い思い出の地だが、良い思い出に書き換えて欲しい。尤も十二年先というと、自分はたぶん生きているとは思うが、駆けつける元気があるかどうかわからない。元気なら現地まで行ってみたいものだ。

 竜王戦第五局は百五十五手の激闘を制し渡辺竜王が勝った。竜王有利との解説陣の観測であったが百手を越える辺りから組んず解れつの大接戦となり二転三転した(私の棋力では詳細は不明)。
 本当は竜王を讃えるべきなのだろうが、羽生名人の、今更言うもでもないことだが、凄さというか恐ろしさを感じた。最後まで決め手を与えない指し回しは竜王の緩手を誘い逆転の場面もあったようだ。紛れる手を探し出す能力がずば抜けている、つまり不思議なことだが、問題がこうすれば解けるのではなく、これなら解けないという道筋を発見する能力にも長けていると言うことだ。
 どんな戦術も指しこなし攻めにも責めにも強いからこそ前人未踏の成績を達成しているのだろう。

コメント
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