駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

無駄とは何か

2009年10月30日 | 町医者診言
 民主政権は無駄の排除を掲げ予算を総点検し始めている。それを見て野党自民党議員の中には景気刺激効果がなくなると非難する人が居る。要するに政府がお金を使うことで雇用が生まれるのに削ってどうするんだと云う考え方のようである。
 経済学の知識はほとんどないのだが、緊縮予算が雇用を減らすのは理解できる。では怪しげな効果を謳って山に穴を掘ることに税金を使うのは土木建設業に雇用を生み出すので妥当かと云われれば首を傾げざるを得ない。
 要するに与党野党の見解の相違というか、違う土俵の上で技を掛け合うような妙な具合になっている。政治家たる所以だろうが、それは分かっているのに、非難を続けている節がある。ジェット機がガスを排出して推進力を得ないと墜落するのと同じで野党政治家は非難批判というガスを吐き出して跳び続けようとする(政治家たり得ようとする)らしい。そこへ行くと自力で浮遊する力のある日本共産党は建設的野党へ舵を切ることが出来るわけだ。
 国民としては民主党に予算の無駄を定義せよと申し上げたい。無駄は自明のようで自明でないのだ。
 民主党は官僚依存脱却を主張しているが、もっと正確に官僚体質脱却と言い換えて官僚を有効に使わねば、それこそ官僚を養う費用が無駄になってしまう。ここでも官僚体質を定義し、元官僚を非官僚体質で活用する理を説く必要がある。
 頭に血が昇っている政治家には町医者の調剤指南も役立ちそうに思うのだが、如何なものだろう。
コメント
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