玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*生活を楽しむ

2009年10月06日 | 玉川上水の四季

 つぎのような新聞の囲い記事を見ました。生活を楽しんでいる意識の高い男性は、脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を発症したり、死亡する危険性の低いことが、厚生労働省研究班の約9万人を対象にした調査で明らかになった。結びには女性は心理面に関係なくストレスに強く、差が出なかったようだとあります。この記事のあれやこれやは常識の部類に属しています。国は費用をかけてこんなことまで調査してくださるのかと呆れてしまうのは私だけでしょうか。

 列島に秋雨前線が停滞気味の中のある晴れた日の午後のことです。玉川上水の小松橋の右岸上流で写生中の鈴木忠司さんを見かけました。鈴木さんは武蔵野美術大学を出ています。蚊取り線香をたきながら鉛筆画に取り組んでいました。なぜか写生の邪魔をしても私は許されるだろうと考え、背後から声をかけました。「やあ」 と応じてくれて、いつも通り余計なこと、詮索がましいことは話しません。こちらから切り出す話題に簡潔に答えるだけです。11月の展覧会に出品するための下描きだそうです。「日展」 ですかと聞くと、なんの気負いもなく、「いや、多摩六都科学館」 と答えました。

 まず9月26日(土)の玉川上水観察会は盛況だったかどうかを鈴木さんに聞いてみました。ところが2ヶ月に一度のこの観察会はユネスコ協会に任せ、自分は身をひきたいと意外なことを申されます。そしてこれは初めて聞くことですが、近くの小学校から呼ばれて総合学習の時間に玉川上水やウドン作りなどの授業をしているそうです。あなたもどうですか、囲碁の時間の手伝いなどもありますよと鈴木さんにしてはめずらしく私に水を向けます。また10月から11月にかけて公民館講座の一つとして 「わが町歩いて探訪」 と題して小平の歴史を考える連続6回の講座を主催することになっているそうです。小平市で発掘された旧石器時代の鈴木遺跡を訪ねることから始めるといいます。今年の私は残念ながらこの講座も土曜日なので参加できません。

 鈴木さんのオープンギャラリーでは春夏秋冬のそれぞれに6回ある展示の内容が3か月毎に事前に予告されます。その内容の構想を練ることが楽しくてたまらない様子です。秋の内容はすでに予告されていますが、まもなく10月8日~22日(二十四節気の寒露)のテーマは 「玉川上水の樹木」 です。さて玉川上水の高木(こうぼく)は12種類ある、ちょうど東側の写真の展示スペースが12ヶ所だからぴったりだと展示の具体案を説明してくれました。そしてそれらの高木が玉川上水のどこで見ることができるか案内地図を作るそうです。このように生活を楽しんでいる鈴木さんの様子が私を勇気づけてくれます。厚生労働省の調査結果通りになるならばギャラリーはこれからも永く続くはずです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

留守中電話に出てみる

2009年10月05日 | ねったぼのつぶやき

 自宅外で留守番中に鳴る電話に出るのはためらわれる。まして外国だと尚更だ。しかし留守を預かっている当の娘からかもしれない。一応ハローと出る。娘の名を呼ぶので「アイムマム」と返事すると「あら お母さんなのッ!」と返ってきた。それは娘の直前に移住していた娘の友人で、移住するよしみもあって日本出発前にご招待を受けお会いしていた方だった。お互い2人の子供に明け暮れる日々のようで、娘の近況を伝えたらそうなんだと頷いていた。

011

 私のメイド渡航も揶揄されがちだが、彼女の場合はその極めつきだ。八王子に居住していたのだが、移住が決まったらご両親毎の移住を決行したのだから。定年を向かえ孫可愛さにと聞いている。学生なら許可が出やすいとかで、母親が語学学校?に進学、父親がその付き添いという形らしい。電話は出先かららしく、「お顔を見て話したいわ!明朝Skypeしましょう。お会い出来たら両親も喜ぶわ」と言っていた。

 彼女は全くの一人娘なのだが、大学は米国留学し日本に帰国後教職についていた。母親も教職経験者と聞いていたから再学問も目指されていたはずだ。父親はアチコチ旅行しブログを書いているという。その内交流する機会がもてたら、丸ごとアメリカ生活をどんな風に聞かされようか?是非そうしたいと楽しみが増えた。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする