玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

納得するべし台所事情

2009年10月07日 | ねったぼのつぶやき

 朝のシャワーだけは欠かさない娘夫婦宅だが、一斉の朝食という習慣が無いのに私は面食らう。先に出る娘は出勤の身支度を整えながら(普段着だが)コーヒーを飲み、見かねた私が果物を刻むと啄ばむ。子供には彼らの欲するままにシリアルやバナナを与えている。意見するのも空しい私は早朝たっぷりのお茶は欠かせず、お茶漬けを啜り、覗き込む2人の口に半分を与えると2人は競って催促する。‘お茶漬けが好きでよく食べるわよ‘と言って見ても‘そうね‘の返事はあるが、前回持ち込んだお茶漬けの元の減りは少ない。

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 来る度にセロリ、きゅうり、にんじん、きゃべつをステック状に切り、ピクルスを作る。塩でシンナリさせ、甘酢に漬け込むだけ。夫君に似て、野菜を好まないという子供たちもコレにはよく手を伸ばし、オヤツ代わりに与えてもよく食べる。魚はシャケやエビ以外は入手は難しく、韓国の食材が多く置いてあるマーケットに行っても、私が入手したい様な魚は先ず見えない。したがって肉料理にならざるを得ないが、ピクルスやほうれん草のお浸し以外は、野菜と見ただけで残しがちな彼女らのメニューについて相談すると、嫌いなものは除けるから気にせず作ってとイイとあっさり言う。

 訪問時冷蔵庫には野菜が揃えてあったのは、私向け(包丁研ぎ迄)だったようでどうも普段はそうではないらしい。‘程々にはやってるわよ‘と言いながら此方はそれで済むのという。私は多様な野菜のミジンギリを混ぜたハンバーグやミートソースを作りおき、目先を変えては出している。食べさせる工夫をするのが母親でしょうと言ってみるが、‘わぁ~おいしい‘と屈託なく娘はぱくつくだけ。スーパーには丸ごとの野菜も出ているけれど、刻み野菜やカット済みの果物パックも多く、暖めるだけで済む冷凍食品や冷凍野菜庫は格段に大きい。確かに間に合い便利な事は確かだ。ヤキモキしても詮無く、無用でもある。不況風の吹く中、ナンダカンダいいながらもこんな風だからキットやっていけるのだろう。どこ吹く風の彼女はめげまい。

 

コメント (1)
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