玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*珍しいチラシ

2024年07月22日 | 捨て猫の独り言

 つい最近、A4サイズのカラー両面刷りのチラシがポストに投げ込まれていた。2024年7月1日第15号の「〇〇きずなNEWS」で発行元は世界平和統一家庭連合〇〇家庭教会、所在地が西東京市田無町と小さく記されている。毎月発行とすれば第1号は2年前になる。安倍元首相の銃撃事件以降、旧統一教会と政治の関わりが注目され始めた時期と重なる。しぶとく反撃というところだろうか。

 チラシのトップ記事は協会創立70周年を迎えての韓鶴子総裁の写真入りのメッセージで、裏面は文鮮明総裁の著作からの抜粋が掲載されている。これまでこの類のチラシとしては、中国発の「法輪功(ファルンゴン)」や「富士大石寺顕正会」のものがあった。これらはその後続けてポストに入ることはなかった。さて今回の○○家庭教会からは今後どうだろうか。

 カルトとは違法行為を重ねる組織や団体のことである。統一教会の基本的な考え方はコリア民族主義であると言える。この世で幸せになることを肯定的に捉え、地域社会や職場など一般社会の中で信仰活動をしている宗教団体と異なり、統一教会は現世否定的な教えをもつ。この世に悪がはびこり幸せになるのは容易ではないと考える。また一般社会から距離を置く傾向がある。

  

 僧侶で宗教学者の釈徹宗さんは、こうした統一教会への対応についての考えを述べている。「権力による恣意的な運用がないように、質問権を行使した後に、その宗教法人を監視対象に指定して様子を見たらどうか。改善が認められなかったら最終的には解散命令請求をする」また「誤解している人も多いが、政教分離とは国が特定の宗教に肩入れしないことだ。各教団が特定の政治家、政党を支援するのは認められている」と注意を喚起した。

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