玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*庭の小鳥

2008年01月22日 | 捨て猫の独り言

 1年と8ヶ月の孫娘のことだ。親に置き去りにされて週末に我が家に1泊または2泊することが習慣になった。夜中のほんの一瞬の泣き声で起こされる添い寝の私は寝不足になる。お目覚めは6時頃だ。冬の朝はまだ暗い。起きるとすぐに抱き上げて庭の見える窓近くの椅子に移動しなければ承知しない。暗闇の中をブラインドを開ける。2人で毛布にくるまってぼんやり外を眺める。次第に明るくなってきて小鳥が来るのを待つのである。このようにのんびりやってられるのも退職後ならばこそと改めて思う。小鳥のことをチッチと言う。

 そこで最近は私も庭木に飛来する小鳥を観察する事が多くなった。ことさら餌場を作らなくともよく集まる。つがいで行動する小鳥の姿はほほえましい。ヒヨドリ、メジロ、スズメは識別できる。あの華麗な小鳥はシジュウカラだろうか。図鑑を見るが確信をもてない。都心の明治神宮の森で冬に見かける野鳥としてマガモ、オシドリ、モズ、ルりビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、メジロ、アオジと図鑑にあった。

 普段は8階で生活しているので部屋から外の景色など見ることがない。そこで庭木が風にそよぐ様子などは新鮮に感じるのではないかと勝手読みする。冬の外出は寒いがいつでも遊びにおいでだ。子供はお散歩が大好きだ。近くの玉川上水の散歩道には小川も流れている。目にする草木はすべてハッパと言う。花はハナだ。犬や猫や鳩を簡単に見つけることができる。上からは小鳥やカラスの鳴く声が聞こえる。

 さてさて自分の子でもないのに余計なお世話ではないかと反省する。世の哲人は子守よりも思索を好む。私はもっと自分の時間を持てるはずなのに、避けることのできる子守に精を出してその時間を失う。また近いうちに異国に旅立つ予定である。その時は別れのつらさもあるだろう。墓穴を掘るとはこのことかもしれない。

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