玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ある情報誌の廃刊

2010年03月01日 | 捨て猫の独り言

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 新聞は朝日、読売、毎日の3紙をこの順に6カ月おきに配達してもらっている。現在の朝日は4月までの契約だ。朝日にはタブロイド版の折り込み情報誌が2つある。多摩・武蔵野地域の情報誌として部数50万の「朝日タウンズ」は毎週一回木曜の発行である。もう一つは12年前にスタートした隔週月曜発行の「定年時代」だ。私は今年になってこれらの折り込み情報誌の存在をはっきりと意識し始めるようになっていた。

 朝日タウンズの方ではこの1月から児童文学作家とイラスト画家による文と写真とイラストの「多摩の野鳥たち」というシリーズが始まり、私はそれを切り抜き保存している。定年時代ではその中の広告を見て、3月中旬の日帰りバス旅行を申し込み、すでに振り込みも済ませた。立川駅を出発し富士浅間神社から忍野八海そして山中温泉(紅富士の湯で希望者は入浴)と約10キロを歩く。

 そんな折、2月最後の木曜の朝日タウンズ一面に「3月末に廃刊します」と社告が掲載された。これまで37年余り続けてきたが経営改善の見通しが立たず廃刊するという。主な収入は広告収入、親会社である朝日新聞からの補助金、販売店からの買い取り料である。新年度から補助金は廃止になり、買い取り料は引き下げになりいずれ無料になるという。

 朝日タウンズがスタートした時期は私が上京して今の仕事に就いた時期とほぼ同じである。今日までの約40年を共に過ごしていたわけだ。「紙の新聞」から「ネット・電子版」へは時代の流れだ。あわせてこの不況である。朝日タウンズは廃刊し、ちょうど時を同じにして私は退職する。これから愛読しようと思っていた矢先の廃刊は残念だ。本日配達された定年時代の編集室からという記事にも苦しい経営状況をうかがわせる文面があった。これまで私達の世代が経験したこともないきびしい時代が到来しているようだ。(写真はふきのとう)

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