玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

95)リーブシィと一緒に

2006年12月18日 | ピースボート世界一周

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 Wクラス担当のリーブシィは在英中に応募し、合格の報を受けて初来日した。従って日本語は全く話せず授業は必然的に全て英語となり、私達にとっては幸せなことであった。程なく上級クラスの生徒に日本語を習い始めた。29歳の長身の独身青年で自転車の愛好家。国でも自家用車は持たず自転車にリヤカー様の物を連結し、気に入っていると写真を見せた。飛行機(環境汚染の最たる物)には乗らずロシア経由で日本に来たという。

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 彼はビーガン主義者でヴェジタリアンよりモット厳格な菜食主義者だった。つまり動物由来の乳製品、蜂蜜、卵製品も一切採らない。その他衣類や靴カバンに至るまで全て動物性製品は避けていた Peace_boat_1222bokashi そんな生活をするようになって6年になると言い、Veganと明記された自分の靴を見せてくれた。動物は植物と比較すると資源を多く消費し環境に負荷をかける。環境への負担を少なくしたいのが最大の理由と言った。かといって変物でも何でもない。ただ自分の心情に従って生きている好青年だった。(習いたての日本語でスピーチ。右は教材は前日に打ち合わせ1日だけ生徒が順番に教師をした)

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 先ずはクラス分け。事前にペーパーテストが配られ、上船後英語で面接をしてクラスが決められた。腕にヨリをかけたい上級クラスの人もいたけれど、大体ソコソコだったのだろうか。Peace_boat_1042 こんな私でも「中級および中の上クラス」だったようだ。勿論解りやすく話して貰っているからだが、「相手の言っていることはほぼ理解でき答えられる。基本的な英語はマスターしており日常会話に参加できる」クラスだった。(担任の誕生日は2クラス合同でゲーム。ある日は天井に教材を張り浜辺に寝そべっているつもりで授業)

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 授業はとてもよく組み立てられていて、もし同じクラスメイトのようにもっと若かったらウンと力は付いたろう。日常的によく用いられる慣用句を覚えこんで駆使していたらモット自信が付いたかもしれないPeace_boat_1400_2。連日掲示される慣用表現、ことわざ、クラス日記や提出自由の自分の日記と課題も多く楽しんだけれど、ジックリと取り組む程の時間はなかった。(今日の授業は喫茶室。寄港地スゴロクでサイコロが止まった寄港地で指示に従って説明)

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 100日船にいて授業やレクチャー、現地での交流などでヒヤリングについては少し聞けるようになったカナと実感できるのだが、話す方はナカナカ。聞く力が付いた分思うことが伝えられなくて歯痒くすら思う。一方リーブシィは下船後サイクリングで日本を旅行すると言っていた。理数系卒だったけれどスペイン語も流暢だったから日本語の読み書きも上達したろう。しかし外国ほどヴェジタリアンのメニューのない日本で彼の食は大丈夫だろうか?(全部の授業を終え送別会)

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