玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*深川祭り

2023年08月17日 | 捨て猫の独り言

 月2回発行の新聞折り込み誌(定年時代)で、深川八幡祭の本祭が6年ぶりに行われるという記事を読んだ。5月の神田祭、6月の山王祭、8月の深川祭は江戸の三大祭と言われていた。これらのどの祭も見学したことはない。一つぐらいは見届けておきたいと思った。江東区の富岡八幡宮には行ったことがある。横綱力士碑や伊能忠敬像がある。

 祭りと聞けば血が騒ぐ。台風の余波で午後からは雨が予想されていたが、愛用の地下鉄大江戸線に乗る。八幡宮の最寄り駅は門前仲町駅であるが、10時過ぎに一つ手前の清澄白河駅で降りたのは正解だった。門前仲町駅なら最後の神輿も出発していた。乗車した新宿西口駅は地下深くだが、清澄白河駅はすぐに地上に出られる。出たとたんに激しい雨の中の神輿が目に入った。

  

 祭り5日間のうち13日の日曜が「各町神輿連合渡御」で、53基の神輿が練り歩く。沿道の観衆から神輿の担ぎ手に清めの水が浴びせられる。それで「水かけ祭」と呼ばれている。私は隅田川にかかる清州橋を渡ったと思われる先頭の神輿を追う。箱崎町から新川1丁目あたりのビルの谷間で昼食休憩だ。12時過ぎに八幡宮を目指して先頭の神輿が動き始めた。その永代橋のたもとでは空高く消火栓の放水があり、後半の幕開けだ。

  

 永代橋を渡り永代通と清澄通との交差点で、ことさら神輿は激しく回転し突き上げられ、清めの水を浴びる。さて本祭は3年に1度だとされている。「6年ぶりの本祭」の意味が分かった気がした。富岡八幡宮では、2017年に宮司の地位継承をめぐるトラブルで陰惨な殺人事件が起きている。コロナの影響だけなら3年のはずだが、この事件のために6年という歳月が必要だった。

 

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