玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

⑰心と体を共に開こう

2006年03月09日 | ピースボート世界一周

 船では様々なプロジェクトがたち立ち上げられたが、ブックプロジェクトもその一つだ。第49回クルーズのGETteater達が、カナダのバンクーバーの子供達から寄贈されたたくさんの本を、ケニアの孤児院ウエマセンターにいる子供達に届けようと第51回に托したものだったPeace_boat139_1

 先ず「ケニアの子供達と出会う」ツアーコースの対象者に講座への参加を募り、今回の趣旨説明と本の一部の読み聞かせがなされた。子供達にとって本は勿論、圧倒的に学習用具が不足しているとのことだった。そこで寄贈された多くの本を船内で販売し〈一冊1000円または1ドル)、本の裏に未だ会った事のない彼らにメッセージまたはサインなど記入してツアー参加者に托すことになった。

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 何か企画があるといつもそうだが、宣伝担当者がボデイの前と後ろにダンボールで作ったイラスト入りの宣伝を描いて、大きい物から小さい物まで、色々なサイズのボードをブラ下げて、企画が終わるまでほぼ終日船内を移動しながら自然に周知させるのだった。今回は前々回の先生方が取り組んでそのまま引き継がれたケースだけに、GETteaterの取り組みは一段と熱が入り、宣伝、本の購入者のリストアップ、メッセージやサインの記入有無、売り上げの確認などがなされた。3日後、船内新聞の最終報告に寄付金10万円がを超えたことが報告された。つまり残った本と寄付金を併せて「ケニアの子供達と出会おう」ツアーコースの人々を通して送られることになった。

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 その他にもケニアに限らず、船内で現地の方々が手作りしたものの販売や〈服、装飾品,土産物など)、日本から色んなものを積み込んで現地に届けるといった活動もあった。そこには例えわずかでも、「必要な人々に必要なものを可能な限り自分達の手で届けよう」「現地の方々の製品を購入することによって職業生活を支援しよう」といった精神があった。

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