玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*お誘いの葉書

2019年07月11日 | 捨て猫の独り言

 親鸞聖人講座と親鸞アニメ映画の案内の葉書が届くようになった。それぞれ月に3回ずつ公民館を巡回しながら開かれている。親鸞に関連する本を読む方を優先しつつ、都合をつけて月に一回ほど講座の方に参加する。参加者は極めて少数だ。高森顕徹著の「歎異抄をひらく」は新聞で定期的に広告が出る。私は講座でそれを手に入れて読んでいるところだ。

 意外にも親鸞が知られるようになったのは最近のことらしい。明治の初めごろは親鸞なんていう人はいなかったのではないかと疑っていた人が圧倒的だったという。本願寺中興の祖といわれる蓮如上人が歎異抄のカミソリ性を見抜き、歎異抄を封印したためだ。明治になって、ある機縁で再評価され、歎異抄は多くの人に読まれるようになった。

 キリスト教によく似た浄土真宗といわれる。佐古純一郎著「パウロと親鸞」の目次にはつぎの項目が並んでいる。聖霊の力 と 本願力、有って有る者 と 阿弥陀如来、罪人の招き と 悪人正機、死のからだ と 地獄は一定、私の福音 と 親鸞一人、兄弟愛 と 同朋同行、祈り と 念仏などである。

 そして佐古氏はこの著書の中で「親鸞聖人が聖書を読んでいたという説があるんです」と言及している。天台の図書館に景教の宣教師が訳した漢訳の聖書が持ち込まれたというのだ。親鸞は天台の図書館の本は一冊も残らず読んでいる。その聖書があるかどうかは本願寺はノーコメントだという。佐古氏の言及には疑問符がつくけれども、なかなか興味深い話ではある。

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