玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*大根

2019年10月10日 | 捨て猫の独り言

 見上げると柿の実の数は例年より少ない。ときおり落ちて熟した果肉をむき出しにしたりしている。砂を払って食べてみる。今年の柿の実はその大部分を小鳥たちにさしあげよう。夏野菜を始末した畑に今年は初めてダイコンを植えることにした。春の七草にもその白さから「清白(すずしろ)」の名前で数えられている。ダイコンの名は大きな根を意味することからついたという。白さをとるか太さをとるか。

 準備として50cmほどの深さまで耕せとある。これほど深く掘るのは初めてだ。せまい畑のその半分を掘り返して十数個のこぶし大の石を取りのぞく。これまでは葉野菜ばかりだった。果たして土の中で育つダイコンを収穫できるだろうか。不安な船出である。この夏には一本のナスの苗を買ってきて植えたのに一個も収穫できなかった。初めて手に取る大根の種は人工的な朱色をしていた。

 3日にタネを蒔いた。30cmほどの間隔で一つのくぼみに5粒ほどまく。くぼみは30か所である。残り半分の畑には去年のシュンギクとナバナの種が残っていたのを発見しそれを蒔くことにした。袋には有効期限が書かれているが期限はとっくに過ぎている。期限の過ぎた種をまくとどうなるのか実験してみよう。ダイコンの種は半分ほど残ったが冷蔵庫の片隅で保存することにした。(熱海にて)

 5日に伊豆の湯河原温泉に一泊することになった。少し早めに家を出て熱海見物をする。東海道線の湯河原駅の一つ先が熱海駅である。熱海で目指したのは来宮(きのみや)神社の御神木の「大楠(おおくす)」だ。樹齢2000年を超えるという。その翌日の明るいうちに帰宅すると畑一面には芽が出ている。ちょとの留守の間だけに不思議な思いがした。発芽から4~5日で一回目の間引きをせよとある。

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