玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ゼロの科学

2020年10月15日 | 捨て猫の独り言

 「宇宙はゼロから生まれた!」の主役はアレキサンダー・ビレンギン博士(71歳)だ。ウクライナに生まれその後アメリカに移住。1982年に発表した「無からの宇宙創生」は学会はもとより一般の人々にも大きな反響をよんだ。宇宙創生論や、インフレーション宇宙論などの研究を行っている。人類が太古の時代から思いをはせてきた宇宙のはじまりそのなぞは博士はどのように考えているのか。

 「無」とは物質がないだけでなく、空間も時間さえもない状態のことです。部屋からすべてのものを外に出したとしても、それは「無」ではありません。まだ空間がありますから。また「無」の前にはどんな時間もありません。いってみれば、この宇宙がはじめてあらわれたときに、時間は始まったのです。

 

 私は、このゼロの「無」から宇宙が創造される確率を計算してみました。するとその確率がゼロにならず、有限の確率になることに気づいたのです。創造された非常に小さな宇宙は、非常に高いエネルギー状態であり、風変わりな性質をもっています。真空が作り出す力が反発力として作用するのです。真空の反発力は小さな宇宙空間を急激に膨張させるのです(インフレーション)。宇宙全体ではインフレーションは終わらないのです。

 インフレーションが終わると、インフレーションをおこしていた真空のエネルギーが熱にかわり、多くの素粒子を生み出します。これがインフレーション理論での「ビッグバン」(灼熱宇宙)です。この領域では、最終的に銀河が形成されたりします。膨大な広さの宇宙があり、私たちはその中のインフレーションが終了したごくごく一部の領域に住んでいるということです。 

 

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