玉川上水緑道の黄葉もそろそろ終わりを迎えようとしている。とりわけ雨上がりの後の黄葉のトンネルには息をのむばかりだった。柿、サルスベリ、ハナミズキの庭木はすっかり葉を落とした。すでにツワブキはその容色を失い、膝ほどの高さしかないサザンカはつぎつぎに八重の紅い花びらをこぼしている。ネリネはいまだに初期の姿を変えず凛として佇む。今年は大震災などもあって私のMLBのテレビ観戦の時間は減少した。最近のニュースからボビー・バレンタイン、工藤公康、長淵剛の動向に私は興味を抱いている。
バレンタイン(61歳)がMLBボストン・レッドソクスの監督に就任するというニュースに驚きそして喜んだ。バレンタインは1985年にテキサス・レンジャーズで初めて監督に就任し、96年から7年間指揮したメッツでは2000年にナ・リーグ優勝、2度監督を務めたロッテは05年に日本シリーズを制覇した。私はバレンタインの明るさが好きだ。なぜか私はバレンタインを60年代にアメリカで活躍したコメディアンのジュリー・ルイスに重ねたりしている。本人はボストンの監督は敷居が高いと感じているようだ。記者会見で「これまでのどんな経験とも違う人生が始まる」と答えている。
工藤公康(48歳)は横浜DeNAベイスターズの監督候補である。監督就任について「まだ要請がきていないので、話はできない」と取材に答えている。実現すれば新生横浜に期待がもてる。西武、ダイエー、巨人、横浜、西武に所属し40歳を超えても現役を続けた。専属のマッサージ師と契約するなど身体への配慮、野球へのあくなき探究心はひろく知られている。球団のゼネラルマネージャーに正式要請されている前ヤクルト監督の高田繁の決断やいかに、というところである。
長淵剛(55歳)のNHK紅白歌合戦3度目の出場が決定した。1990年の初出場では、ベルリンでの生演奏を披露したが、3曲も演奏したうえスタッフを批判しNHKの出入り禁止と報道された。95年には大麻取締法違反で逮捕され、起訴猶予処分を受けている。03年に2度目の出場をして、森進一に楽曲提供した「狼たちの遠吠え」では歌う森のバックで長淵がコーラス&ギターセッションで参加して話題になった。今回の選考は長淵の大震災復興支援活動が考慮されたものだろう。その歌いっぷりが注目される。(写真は「日展」会場にて)