玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

久々のミュージカル観劇

2011年12月22日 | ねったぼのつぶやき

 最近とみに夕刻の外出は苦手になった。ましてや向寒のこの時期は尚更だ。 そんな折、ミュージカルのチケット要りますかと電話が入った。夕刻だが、中央沿線での興行だったので頂く事にした。届いたのは4000円券(当日券は500円高)の入場券2枚。「チーム石塚・新生ふるさときゃら」という劇団が演ずる「トランクロードのかぐや姫」といい、暮らしの中から日本人のためのミュージカルを作り公演活動をしたり~と紹介してあった。さてどうしよう~。

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 会場からそう遠くない所に在住の旧友を誘うと行くという。当日は職場から直行し、彼女と落ち合って久しぶりに開場を待った。広めの会場で埋まるか心配していたのだが、開演時間になると略満席となった。壇上の幕の両側にはたった3人の楽団が、多数の見慣れない楽器に埋まるように位置し、トロンボーンが物悲しい音色を奏でてイヨイヨ幕が上がった。

  出演者は13名。落選して只の人になった元市長・その父の下駄屋・保母出身の元市長夫人・派遣切りに遭い出戻ったその息子・青春真っ只中の娘の5人家族と、寂れゆく街の商店街の呉服屋・豆腐屋・団子屋・和尚・電機屋・倒産した鉄工所員・信金営業マン等。そこへ舞い降りた失恋娘のアイデアを獲り込んで・・と。私達に極身近な商店街の人達が、日々悩まされている今日的なテーマを歌とダンスを絡めて展開させてゆく。年齢や体型共に似合わないとさえ見え、それ故に親近感をもつ出演者達も軽快に歌い踊っていた。皆が皆演じる喜びに満ち輝いて見えた。出口では、総出で謝意を込めて握手を求めていた。どの出演者の握手も力強かった。

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