玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

ゆりかもめ

2006年06月06日 | 捨て猫の独り言

 山道を汗だくになりながら山頂に着く。360°の展望が開ける岩場で風に吹かれて一息つく。古新聞で包まれた弁当をひろげる。海苔で包まれたおにぎりと卵焼きはうまい。下山し終わるまでは水筒を空にしてはいけないと教えられた。足が棒になるまで歩いた。それが私の遠足だった。

 6月2日の遠足は臨海副都心だった。新交通システムのゆりかもめの 「台場駅」 に集合した。私は 「新橋駅」 から初めての乗車である。無人運転ですべての操作はコンピューター制御である。レインボーブリッジを突き進んだ。台場駅近くではフジテレビの球体展望室、パリ市にあるという自由の女神像のレプリカなどが見られる。潮風公園というところでバーべキューのあと 「青海駅」 まで移動してパレットタウンというところでボーリングというのが今回の遠足の計画だった。

 英語科の講師の方と2人で高校3年生の遠足の付き添いをした。大学時代は都電荒川線で通学したという。その方から荒川線についてつぎのようなことを教えてもらった。荒川線は立派な黒字路線だそうだ。浅草まで延長の話が古くからあるがいまだに実現していない。あの荒川線のバラはやはり地域のみなさんの善意の結集である。私はこの6日間で対照的な交通システムをたて続けに体験したことになる。荒川線で 「6月10日は路面電車の日」 という標語を見たことを思い出した。

 遠足の企画運営はすべて生徒諸君が行う。こちらは支払いとけが人などの不測の事態に対応するだけである。ボーリングの2ゲーム目を私は辞退した。そして5時に大音響の中ボーリング場で解散した。テストの採点を抱えて教師は憂鬱であった。

コメント
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