あられの日記

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巨木探訪・浜離宮、吉宗ゆかりのトウカエデ

2019年02月27日 05時28分25秒 | 巨木・古木・ご神木・盆栽
2019年2月24日の小田急東京メトロパスを利用しての巨木散歩。1つめは浜離宮恩賜庭園の三百年の松とトウカエデ(唐楓)です。三百年の松は有名ですが、トウカエデはどこにあるのだろうか?場所の特定を仕切れずの見切り訪問です。というのも、2月22日(金曜)までは浜離宮へ立ち寄るつもりはなかったの。直前で天皇陛下在位30年慶祝記念事業でこの日限定で入園無料になると知り、急遽予定に組み入れました。なので下調べが追いついてない。でも大丈夫でした。浜離宮では大手門口に案内のおじさんを見つけ、トウカエデの場所を教えていただきました。
潮入の池の西側の岸に目的の木が5本まとまってあります。
花木園を抜けて潮入の池に出ると、3つのお茶屋が配置されてます。トップ画像は去年平成30年に往時の姿で再建された鷹の御茶屋です。御茶屋の紹介は浜離宮の歴史紹介だから後回しにして、まずはトウカエデを目指します。

鷹の御茶屋のそばには潮入の池の岸から小の字島と中島を結ぶ118メートルの総欅造りのお伝い橋があります。上の画像の藤を絡ませてる橋がそれ。橋の右奥の向こう岸に落葉中の木が見えますね。これが目的のトウカエデ。お伝い橋で向かおう。

途中で遠景を撮影。ちょうど5本全てを写せました。中央手前に1本。少し奥に2本並び。左手に細めの1本。分かりにくいけど、左の細めと中央手前の間に奥にもう1本見えてます。中島の御茶屋をスルーしてまず1本。

奥に3つの御茶屋がいい感じに見えるけども、今日の記事は巨木散歩ですから木が主役。トウカエデは樹皮が特徴的だなあ。

振り返って同じ木を撮影。右奥に見えるのが茶店でもある中島の御茶屋です。ンなことはどうでもいい。

これが浜離宮恩賜庭園で配布のパンフレットでは『吉宗ゆかりのトウカエデ』と紹介されてる木です。現在5本が残存してますが、それぞれに樹形が違います。一番大きい木を選んで、いつものダンナによるハイライト撮影。

大きさがほんのり分かりますか?巨木の本によりますと「トウカエデは中国の長江下流域を中心に自生する落葉高木です。葉は卵形で多くは先が三裂しますが、全緑のものもあり、秋に黄色や赤色に紅葉します。街路樹として都内で普通にみられますが、日本に初めて渡来したのは江戸時代で、その時の株に由来するらしいものが、浜離宮と旧江戸城西の丸(現在の皇居吹上御苑)にあります。
浜離宮には並木のように並ぶ5本があり、樹高20メートルほどで、いずれも大きく枝を広げ樹勢は旺盛です。
江戸の名高い植木屋であった伊藤伊兵衛の家説に、トウカエデが渡来した時の経緯が残されており、中国から贈られた経緯が残されており、中国から贈られたトウカエデを伊兵衛が接ぎ木して増やした旨が記されています。なお中国では唐楓ではなく三角楓といいます」と紹介されてました。
巨木の本にはトウカエデの樹齢の記述がない。けどトウカエデを伊藤伊兵衛が接ぎ木して〜というのとパンフレットに吉宗ゆかりのトウカエデとありダブル検索したら、江戸の園芸家で「染井の霧島屋の園芸家で当主は代々伊藤伊兵衛を名乗る」とありました。で、伊藤伊兵衛は何人もいると判明する。絞り込まねば。カエデ好きあたりでおそらく伊藤伊兵衛政武さんだと予想。この人が活躍したのが18世紀前半の享保年間で、まさしく吉宗の時代でした。ということは享保年間が1716年から1736年かつ吉宗が8代将軍に就任したのが享保元年(1716)なので、トウカエデの樹齢は2019年−1736年=283年なので樹齢およそ300年といったところです。

一番大きな木の根元あたりを撮影しました。根元辺りも派手な木だなあ。

大きさを堪能出来そうな場所からダンナを入れて写してみた。紹介したのは5本のうち3本だけ。1本は細くてしょぼい枝ぶりだから、後世に元の木が枯れたかどうかして改めて同じ木を植え直したのではないか?と推察。もう1本は上の2本の更に左手にあるのですが、周りに木があり訪問時には日陰気味。撮影に失敗した。
最後に富士見山に登ってみた。

写る池が潮入の池。向こう岸にトウカエデが並んでます。枝ぶりを鑑賞するには冬がおススメだけど、この木が赤や黄色に紅葉するならば、秋に再訪するのもいいかも?さて訪問目的の巨木探訪は満足したけど、浜離宮恩賜庭園は徳川将軍家の庭園です。歴史探訪もやるべきだ。ええ。既に時刻は10時半だけども。やるべきだ〜。

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