あられの日記

カテゴリーは場所優先。鶴岡八幡宮は寺院・仏閣ではなく「鎌倉」に。一部検索し易さ優先で、花カテゴリーに入れてる場合も。

目黒の五百羅漢寺

2018年05月04日 06時07分05秒 | 神社・仏閣
2018.3.25訪問。目黒川の桜→大鳥神社→海福寺→五百羅漢寺(今ここです)
駅で配布してる目黒川のさくらMAPには観光スポットも掲載してあった。そこに五百羅漢寺も載ってました。
海福寺のすぐそばに五百羅漢寺はありました。トップ画像が道に面するお寺の入口です。地味!でもとにかくおススメだからと石段を上がると、寺務所があり入山料300円支払う仕組み。
京都や鎌倉のお寺では入山料を支払うのはポピュラーですが、実は事前に知らなかったので、一瞬入るかどうか迷った!チラリとダンナを見たら好きにすれば?という感じだったので、入る。
しかし、見たかった羅漢さんが撮影禁止だとは知らなかった!これ、入山料を払う前に知ってたら入らなかったよ。なにをぐだぐた愚痴ってるのか?といえば、多分私と同じく逡巡する人がいると思いまして。
でね。私がなにを言いたいかといえば、入れ!ってことです。羅漢さんの木彫の素晴らしさに見なきゃソンだよっ!と。今まで知らなかったのが悔しいほどです。
私がキャピキャピの女子大生だった頃、京都の大学に通ってました。京都・奈良には多くの仏像があります。あの頃が結構自由に仏像が拝めた。ここ五百羅漢寺にある羅漢さんは大きくて、すぐそばで見ることができます。撮影できないのは返す返すも残念ですが、入山料を払うといただけるパンフレットの羅漢さんを掲載しますね。

パンフレットの写真では大きさが分からない。おそらく羅漢さんは等身大で彫られています。元禄時代の作で、僧侶が一人で彫った。ちなみに、明治の木彫の名人、高村光雲はここの羅漢さんを手本に何度も通いつめてたとか。(高村光雲さんって知ってる?代表作に上野の西郷さん像とか、教科書に重文になった「老猿』が載ってます。あ、老猿は上野の国立博物館にあるので、展覧会を見に行ったついでにご覧ください)

パンフレットの順路に従って進みます。その前に、石段下にある説明板を紹介。
五百羅漢寺
天恩山五百羅漢寺は、元禄8年(1695)鉄眼禅師を開山として江戸本所(現、江東区大島)に創建された黄檗宗の寺でした。当時、境内には「さざい堂」という建物があり、内部が螺旋階段になっていて一堂に諸仏像を拝観できると人気を博しました。明治41年(1908)、ここ下目黒の地へ移り、現在は浄土系単立の寺です。
本堂および回廊に安置されている五百羅漢像などはそのほとんどが、松雲元慶禅師が各方面から寄進を受け、十余年かけて自ら彫刻したものです。木造釈迦三尊および五百羅漢等像の305体の像(都指定文化財)は、それぞれ姿の違った人間像として巧みに表現されており、しかもこのような大型の像が多量かつ一堂に安置されていることは珍しく、近世彫刻史上注目すべき貴重なものです。
書院屋上のある梵鐘は安永3年(1774)田中丹波守藤原重行作で、他にあまり類例のない特徴を持ち、国の重要美術品の認定を受けています。 平成21年3月 目黒区教育委員会」
まずは羅漢堂から。ここでガツンとくる。コの字にずらりと3段に羅漢さんが並んでます。素晴らしいっ。じっくり眺めてると時間が全く足りません。羅漢堂にはじっくり見たい人向けに椅子も設置してあります。
羅漢堂の出口に異様な動物像があります。獏王像と名付けてありますが、別名白澤像といった方が分かりが良い方もいるのかな?顔に眼が3つ。体の左右にそれぞれ3つづつ眼がついてます。
江戸時代にはポピュラーだった白澤さま。病魔よけに白澤の絵を枕元においたり、旅先にお守りとして持ってったとか。私は畠中恵さんの小説しゃばけシリーズで、主人公の病弱な若旦那を助ける薬種問屋の手代の仁吉兄さんの正体が白澤で馴染みがあります。アニメ「鬼灯の冷徹」にも出てきますね。
羅漢堂を出ると小さな石段。

石段を上がった所で正面に本堂を撮影。順路は右折なので右へ。と、納められた絵馬が見えました。

カッコイイ絵馬だなあ〜。狛犬かな?でもさ、存在を思い切り主張してたのが萌え絵馬。

ナヴァグラハって何??WIKIで検索すると、ナヴァグラハはサンクスリットでは九曜のこととでた。でも明らかに私が知りたい答えとは違う!(正解は後述)
順路へ戻ります。碑のこみちは細い道の左右に、石碑・句碑・歌碑・供養塔が並んでます。
私が興味を持ったのがこれ。

原爆殉難碑
昭和20年8月6日、世界で初めて原爆が広島に投下された。巡業中だった新劇の名優丸山定夫の主宰する移動劇団さくら隊が被曝し、団員9名が悲惨が最期を遂げました、。
この碑は、旧友たちの死を哀悼し、原爆という非人道的な武器を発明した人類の愚かさに、永遠に抗議するため、昭和27年徳川夢声によって建てられました。
碑の文字は徳川夢声、台座には、亡くなった9名の名前が刻まれ、裏面には、柳原白蓮の自筆の追悼歌が刻まれています。。
『原爆のみたまに誓ふ人の世に 浄土をたてむ みそなはしてよ』
毎年8月6日には、この碑の前で追悼法要が営まれています」
柳原白蓮ってNHKの朝ドラ「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じてた人だ。確か、お墓が相模原市緑区のお寺にあったハズ。

さて、いよいよ本堂へ。の前に、いわくありげな石がドーン!何これ??
説明板発見:御腰掛け石
8代将軍・徳川吉宗は、4代住持・栄朝浄陽のとき、寺地として3000坪を寄進したり、桃や桜の木、藤棚を植えて境内の「美観を整えるなど、羅漢寺の隆盛に尽力しました。しばしば当寺を訪れ、境内にお茶屋を作り、遊猟の御膳所に定めました。
御腰掛け石は、大雄宝殿(本堂)の右前に、享保20年(1735)に造られたもので、吉宗が法間・聴聞するときには、御台石という標が立てられました」
ほうほうほう。

だから本堂に三つ葉葵の紋があるのか。
さて、いよいよ本堂へ。お賽銭をあげて、靴を脱いで、ガラスの向こうへ。
本堂には釈迦如来像とその弟子である羅漢たちが一堂に会する。お釈迦様が弟子に説法をする所というていで像が並んでます。像が原寸大なだけに迫力満点。あ。本堂右手前に、開山の鉄眼和尚の像があります。写実的な像で、眼が生きてます。ぜひともじっくりご覧してください。
あ〜!!ここもね。羅漢さんがお釈迦様の左右に4段に並んでてすごいのだ。あ〜撮影したいっ!!ぜひとも自分の眼でご覧ください。
順路は編みだろうへ。阿弥陀如来像が。
最後に聖宝殿。五百羅漢寺の歴史資料が並んでます。ほうほうほうと調子よくみてたらば!!なんか、美人な尼さんの写真がありました。
誰これ??
うお〜〜〜!!マジかぁ!!
『明治に入り五百羅漢寺は衰退し、明治20年本所緑町(墨田区緑4丁目)へ移転。
更に寺は住職がいなくなり荒廃。昭和13年、安藤妙照尼が入寺して、第二次大戦前後の困難な時代に寺を維持した。安藤妙照尼は新橋の芸者出身で、芸者時代の名を「お鯉」といい、総理大臣桂太郎の愛妾として知られたが、のちに仏門に入った」
桂太郎って、長州出身で、維新の時に頑張って、戊辰戦争、日清、日露で政治家になった人だったハズ。あ!確か桂太郎のお墓参りも私したわ。世田谷の松陰神社さんにあったんだよね。
うわ〜。その桂太郎のお妾さんだった人が尼さんになって、羅漢さんの木彫を守ったんや〜。びっくりじゃ!!
ん?なんか、唐突に変なのがある。あ。撮影OKなの?

どうもこれがさっきの萌え絵馬のモデルの人っぽい。

あ。これ、本堂の釈迦如来と羅漢さんの像の様子。
で、ナヴァグラハとは何ぞや?ヒントは画像に写ってるシリウス。これ、月刊シリウス。漫画です。で、人気声優の小野大輔氏と近藤孝行氏が二人が原作なんだって。
へ〜、そうなんだ〜。で、どんなお話か?ナヴァグラハはサンスクリットで九曜とありましたが、世界の平和を脅かす<ヴィシュダ>の陰謀を阻止するため、仏の力を身に宿し戦う武僧が九曜。9人の中で最強なのが〜あの絵馬のモデルです。今時は人気声優さんが漫画の原作家やってるんだ〜。さっきのお鯉さんの驚きを忘れるインパクトでした。で?ダンナはどこだ?
彼は出口のベンチで待っててくれた。どれくらい待ってたんだろうか?ごめんね〜。
で、五百羅漢寺は外国人も日本人もあまり来ない。じっくり羅漢さんやお釈迦様が観れます。拝観料300円は払いがいがあったよ。では最後に「迷わずに入れ!」

明日、5月5日に東京ビックサイトで開催されるCOMITIAに参加します。
開催場所:東京ビッグサイト東4・5・6ホール
開催時間:11時〜16時

サークル名:竹里館出版局
サークル配置:東5ホール R34-b

*明日の新刊はありません。ごめんなさい。

旅漫画【インド旅行記】と【インド写真集】が残りわずかとなりました。ご希望の方は明日のご購入を検討ください。
他に明日の販売品は【ベトナム旅行記】【中国広西チワンゾク自治区・徳天瀑布と裏桂林】の旅漫画になります。

【巨木探訪と観梅】をお得きっぷを使って楽しく巡る漫画を描こうとしてたんですが、最近どうも調子悪くてですね。具体的には右足がアカンのです。椅子に座れないんです。特に前かがみになると痛みが増すので漫画が描けなくて新刊が間に合いませんでした。
あ〜、せっかくネタ満載だったのに〜。痛みが増しになれば、夏コミ合わせにしたいけども。自分の体ながら先のことはわからんわ〜。
あと、明日のCOMITIAですが、足が痛くて開催時間の終了を待たず撤収するかもしれません。1年ぶりのCOMITIAなので、時間いっぱい楽しみたいのはやまやまなのですが、痛いのは辛いんです。ごめんよ〜。
コメント
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