Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ナチスとホロコーストと医療業界-1

2024年05月15日 | ナチスドイツとホロコースト・ホロコースト産業

前回の

Copilotという機能-12(ナチスとDrug) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Copilotに出てきた文章が気になり、調べてみたら、甲南大学名誉教授の園田寿氏の記事が見つかりました。

この記事には、ヒトラーやナチス高官のドラッグ中毒の話はかいてありませんが、彼らがもしドラッグ中毒であったなら、与えた人たちがナチスを率いていた可能性もあるような気がします。

そもそも、ホロコーストでなぜ人体実験が必要だったのか。日本軍も731部隊で人体事件をしました。

戦争と覚醒剤の歴史を振り返る ナチスから湾岸戦争まで…自衛隊法も例外を認めていた:朝日新聞GLOBE+ (asahi.com)

(前略)

覚醒剤のダイナミックな歴史は、ナチスが覚醒剤の軍事利用を最初に開いた1938年に始まった。兵士のドーピングによって戦闘に非対称性が生まれ、そのためイギリス、アメリカ、日本がこれに続き、自国の軍隊に覚醒剤の配布を許可したのは、むしろ戦争の条理だった。

第三帝国(ナチス支配下のドイツ)は、酩酊物質の社会的消費を激しく非難していた。ナチスのプロパガンダは、アルコールや大麻、アヘンなどをアーリア人支配階級の活力を奪う「酩酊の毒」としていた(ただし、純潔と禁欲は民間人の規律とされた)。

これに対して覚醒剤は、自信と危険に挑む意欲を高め、集中力を鋭くし、空腹感や痛みの感受性、睡眠の必要性を抑えるものであり、軍隊にとって非常に望ましいものだとされた。ドイツでは覚醒剤(メタンフェタミン)は「ペルビチン」の商品名で市販されていたが、ドイツ軍にとって完璧に魅力的な興奮剤となった。

(中略)

全面戦争であった第2次世界大戦は、国家経済のすべてを軍事生産に転換し、さらに兵士と労働者の肉体的エネルギーと闘志に依存した。覚醒剤の増強効果は、権力、服従、耐久力、効率、超人的な力というナチの崇拝にぴったりと適合した。

(中略)

連合国軍も追随

連合国軍(最初はイギリス軍、次にアメリカ軍)も熱心に兵士にドーピングを行なった。戦争末期にはドイツ軍が覚醒剤の副作用を懸念していたにもかかわらず、連合国軍の覚醒剤(アンフェタミン)は戦況の深刻さに応じて重要性を増していった。

(中略)

第2次世界大戦中にアメリカ軍が消費したベンゼドリンの総量は、1200万人の兵士のほぼ全員に支給するのに十分な量であったといわれている。とくに最大の消費者であり続けたのは空軍だった。高高度を飛ぶB-29爆撃機のキャビンは一定の気圧を保つ特別構造になってはいたが、ベンゼドリンはパイロットを肉体の内側から守った。

全面戦争という利害が、精神作用物質による人間の能力の拡張に対する倫理のブレーキを緩めたのである。

日本では「戦意高揚剤」の名前

1941年12月の真珠湾攻撃当時、日本国内には24種類のアンフェタミンやメタンフェタミンを含む覚醒剤が販売されていたが、この年には「ヒロポン」の製造が始まっていた。この薬物こそ、1919年に日本人化学者が初めて合成した「メタンフェタミン」である。

政府は、この薬物を戦場に投入し、軍需工場の生産性を高めるためにも使った。それは「戦意高揚剤」と呼ばれた。

(中略)

ベトナム戦争、湾岸戦争でも

第2次世界大戦が終わっても、アメリカではアンフェタミンの消費が急増した。朝鮮戦争(1950-1953)でも標準的な支給品だったし、ベトナム(1954-1975)では、デキストロアンフェタミン(製品名「デキセドリン」)がキャンディのように配られた。

1986年のリビア空爆では、飛行時間が十数時間にも及んだため、乗組員にデキセドリンが投与された。また、1990年から1991年にかけての湾岸戦争、砂漠の盾作戦や砂漠の嵐作戦でもアンフェタミンが使われた。これらの作戦は、ノンストップで「スピード」をもって行なわれたのである。

(中略)

近年、アンフェタミンよりも依存症が少なく、副作用も少ないといわれている〈モダフィニル〉(日本での商品名は「モディオダール」)に各国の軍隊が注目している。

(後略)

仮置き:

権力者はどのような薬を処方されていたのか 主治医が明かす薬物依存と権力の闇 | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

カール・ブラント - Wikipedia

テオドール・モレル - Wikipedia

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