Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

英国下院議長ジョン・バーコウ氏のビフォーアフター

2019年02月12日 | 人物

中立公平とは言い難い英下院議長、ジョン・バーコウ氏の「静粛に!(この"Order”は”Be quiet”にかかる)」が話題になっていました。

'Order!' Why Europeans are turning to John Bercow for light relief in Brexit chaos
https://www.youtube.com/watch?v=EY7EIZl4raY 

1997年の彼の議会での様子。 

John Bercow - before he was famous - Commons Speech
https://www.youtube.com/watch?v=PHKxq9XOjiM 

「アル・パチーノに似ている」なんてコメントがあるくらいだったのに、今は「英国版西川のりお」に…(お顔は今でもハンサムですが、声の出し方、派手なネクタイ、議員というよりお笑い芸人のよう。)

さて、ジョン・バーコウ氏、1963年生まれで、父親はユダヤ系タクシードライバー、父親の祖父母が一世紀前にルーマニアから英国に移住。 

ジュニアテニスプレーヤーとして全英ナンバーワンの実力を持ちながら、喘息があるため、その道を断念。
その後、エセックス大学を優秀な成績で卒業しますが、もうこのころはバリバリの右翼だったようです。 

その後、移民本国送還プログラムを推進するクラブに所属、幹事にまでなるものの、20歳の時には活動に疑問を持ち脱退。 

大学を卒業してからも、保守派学生連盟の全国会長を務めるなどしたのち、保守派のロビー会社(Saatchi & Saatchi系列)に就職し、5年後には取締に就任するほどに。米国のNPOなどでレクチャーなども行っていました。 

そんな彼が議員初当選を果たしたのが、1996年。

彼は、「保守派」の立場にいながら、「LGBT]の権利の主張を(LGBTの人々の養子縁組に反対した党に反対票)、ビルマの大量殺りくについて提議をするという面もあり、彼が労働党に映ることも噂をされていましたが、それはせず。 

保守党に席を置きながら、労働党の「言語とコミュニケーションに問題がある子供のための支援に関する労働党案の見直し」のアドバイザーを引き受けています。

(バーコウ氏の息子が自閉症であるため、彼はこのトピックに興味を持っていました。彼が労働党のアドバイザーを引き受けたことについては、保守党も異論なし。) 

上の情報は、英語版ウィキペディア 

Wikipedia
John Bercow
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Bercow 

からですが、「人道主義者(Humanist)」と言われるバーコウ氏(22年前と現在の姿の変貌ぶりでは、とてもそうは見えない)のを追っていくと面白いかもしれません。 

今年の夏に議長を退任するようなので、それ以降の露出は減ってしまいますが、もし英国のEU離脱がなされなくなった場合は、また別で活躍しそうな気も。

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