新年のあいさつから始めたかったブログ、今年は年明け早々の能登半島を震源とする大地震、翌日の羽田空港での事故があり、とても「おめでとう」という気にはなりません。
日本は地震に関しては、もはや「ロシアン・ルーレット」。
確か80年代か90年代はじめに、「英国(たぶん外務省化外郭団体か)が「地震」を理由に、「日本を”危険地域”としていた」という記事を読んだことがありますが、外交問題もあるのでそれは「非公式」であったでしょう。
当時は、「大きい地震が日本を襲うことはあっても、駐在するのに「危険地域」に限定するのであれば、少なくともアイルランド独立派のテロが起こるロンドンなども「危険地域」にしなくてはね。」と思ったものですが、今はそういうお達しが出ていたとしても、「仕方ないのか」と思ってしまいます。
ただ、今回の地震でお見舞いメールを送ってきてくれたスペイン人に友人が、
”I admire the way houses are built in Japan, very few have fall down although the intensity of the earthquake.”
と書いてきてくれました。
確かに地震国日本だから地震に強い家の研究は進んでいます。
イタリアとブルガリアの地震で考える - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
その分、耐震に問題がある古い家の危険が目立ちますが、現代の家でも、「耐震と同時に高気密で、地震にあって逃げようとしても窓や扉が頑丈すぎて外したり壊したりして逃げることができないのではないか?」と新しい不安要素があります。
私の両親は愛知県民で、戦争中に三河地震を体験していて、「地震があったら掃き出し窓や玄関を開けること」と言っていました。
昭和の家は紙のふすまに畳部屋が多くて、部屋から部屋の移動自体も楽だし、ガラスも一枚ガラスで割りやすかったです。
現代の家は、現在いる場所によっては、扉や引き戸を2つ以上開けて、玄関、掃き出し窓(+シャッターor雨戸)を開かなくてはなりません。1階に掃き出し窓も勝手口もない家だと、横滑り窓or縦滑り窓or柵付き窓しかないというようになって、逃げれるのは玄関だけです。
「頑丈な家」といっても、地面が波打つようになれば、扉やドアが開かなくなることもあり、その時「ガラスも割れない」「ガラスが割れても外に出れない」時はどうするのか―。
大大地震の際2階にいたとしたら、2階にとどまり、2階の窓、掃き出しを開けるというのが今は正解かもしれません。火災が起きたり、2階以上の津波が来る場合だと助かりませんが。今はベランダのない家を好む人も増えていますが、万が一のためにある方が良いと思います。)
古い家と言えば、瓦。もとは平屋の家(+屋根裏)が当たり前で、瓦の屋根は土の家に乗せるだけ。地震が来るとそれで落下し、そのおかげで家はつぶれなかったと思います。が、これは広い土地の一軒家でもなければ危険。
2階屋がふつうになると瓦はそのうち釘などで固定されるようになり、古い家や柱の古い家はつぶれやすくなりました。
家づくり-進化したところで出てくるデメリットを考えていないです。
今は亡くなった方、被災者の方を想えば、こんなことを書くべきではないと思うのですが、「被害を減らすためにできたこと」があったのではないかと考えてしまいます。
参考:
イタリア中部地震-過去の地震から学んで死者を出さなかった震源地から10キロのノルチャ - Various Topics 2 (goo.ne.jp)