「国が財政危機であろうとなんだろうと。住む家があって、畑があれば生活は変わらない」
イタリアの「経済」も「政治家」も、近現代は常に「誇れない状態」であるのに、イタリア人は幸せそう。
イタリアが常に「豊か」に見える理由-1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
イタリアが常に「豊か」に見える理由-2 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
イタリアが常に「豊か」に見える理由-3 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
(「あなたにとって幸せとは何ですか?」とイタリア人が木曽の日本人に質問したら - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
R君とイタリアのパン - Various Topics 2 (goo.ne.jp))
の3本目に、
「私の3本のブログはイタリアの町や村の紹介でしたが、「イタリア人の友人たちがどんな時でもおおらかで幸せそうに見えるのも、こうした町や村の中にいるからではないか」と思えてなりません。」
と書きましたが、冒頭の太字の言葉は、2011年に書いた以下のブログ記事の中にある言葉。
ユーロ危機でも慌てない人たち - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
(前略)
EUの金融危機について、エコノミストやフィナンシャルタイムズなどは、随分とドイツを悪者に書いていますが、ドイツが一番気の毒なんですよね。
先日のドーアさんがイタリア人の楽観について話をしたときに、ふとビル・トッテンという米国人(米国批判をしすぎて、ブラックリストに載り、日本に帰化した人。昔、ブロードキャスターかなにかにコメンテーターでも出ていた人)で日本にITソフト会社を京都で持っている人が、「仕事が半分になったら、社長から平社員まで皆の労働時間を半分にすれば良い。人間は衣食住があれば良いので、あまった時間で畑を耕し、衣類も自分で作れるようにすれば良い」といって、自分の会社で農地を借り上げ、そして希望する社員に洋裁の指導者をつける・・・という取り組みをしていることを思い出しました。
この話を皆にしたら、Hが「社会主義か」と(普段社会主義者を軽んじる彼もこの時はいやな感じではなく)言っていましたが、社会主義だなんだという前に、人間としてこの方式が、現在の失業率悪化と同時にこの金融危機を乗り越える手立てとなるのではないか、と思います。
(中略)
そして、ここで書いたドーアさん(先日お会いしたイギリス人社会学者でイタリア在住のロナルド・ドーア氏)のイタリア楽観の話とは、「国が財政危機であろうとなんだろうと。住む家があって、畑があれば生活は変わらない」と言っていたイタリア人の話のことです。
現在の状況を改善するには、楽観論とパラダイムシフトが必要なのだろう、と思います。
”Slow food”, ”Slow life”が楽観論を作り出しているのに、急激なテクノロジー頼み-第4次産業革命、今の欧州や世界の動きは、「楽観論」を敵視し、「悲観論」を作り出します。
「パラダイムシフト(欧米の一部の方たちは、「ニューノーマル」と言う。)」はあらぬ方向に向かいます。