10年以上前に観た、ベルナルド・ベルトルッチ監督の『魅せられて(Stealing Beauty)』を視聴。
Stealing Beauty [1996] Official Trailer - YouTube
彼の映画は、無駄にヌードを出しすぎたり、登場人物の描き方が独特で、ついていけないところがありますが、映像と独特の雰囲気を醸し出すところは評価すべきと思います。(監督本人は人間として好きになれないです。)
この映画を以前観た時には、「なんで主人公のルーシーが好きになるのは、あまりハンサムとは言えない二コラなんだろう」とか「最後に結ばれる二コラの弟は地味だし、根暗そう」「この映画でルーシーのロストバージンを軸にしているともいえるけど、この映画は若い人向け?」「ルーシー以外の人物像などほか、すっきりしないところはたくさんありましたが、この映画を観た前後にイタリアのトスカーナの田舎に数回行っていた私にとってはただトスカーナ、しかも数世紀も前の家やお城が舞台となるといろこととだけでも、印象に残った映画でした。
今回見直してー基本的に感想は変わらないのですが、ただ2度目の鑑賞ということで、見逃していた人物の背景や繋がりがわかり、特にミランダ役のレイチェル・ワイズの表情の演技のうまさに気が付きました。
そしてさらに、今回は主演のリブ・タイラー(父親がエアロスミスのスティーブン・タイラーであることだけ知っていた。)のwikipediaを見て、この映画の主人公にリブ・タイラーを使った意味が分かりました。
抜粋:
生い立ち ニューヨーク州ニューヨークで生まれ、メイン州ポートランドで育つ。母ビビ・ビュエルはドイツ系アメリカ人、父のスティーヴン・タイラーはイタリア系とウクライナ系ユダヤ人(当時はロシア)とインディアンのチェロキー族の血筋[2]。 ビビは妊娠に気づいた頃、薬物依存症だったスティーヴンとの別れを決意し、彼の前に交際していたトッド・ラングレンの元へ戻る。トッドはビビのお腹の子供が自分の子ではないことを承知の上で、その子供の父親になることを承諾。その後トッドとビビは別れたが、トッドはリヴを実の娘として扱い続けていた[3]。
リヴがスティーブンと初めて顔を合わせたのは、ラングレンのコンサートである。バックステージに顔を出したスティーヴンとリヴは、親子である事を知らないまま親交を深める。ビビはリヴの父親について真相を語らなかったため、リヴ自身も含めスティーヴンが彼女の父親である事を知る人間はいなかった。リヴが自分がスティーヴン・タイラーの娘であると知ったのは彼女が9歳のとき。偶然に出会ったスティーヴンの別の娘であるミア・タイラー(リヴにとっては腹違いの妹)と自分が似ているため、母親を問いつめた結果である[3]。
スティーヴンはリヴに、タイラーの姓を名乗るように薦め、彼女が14歳のとき『リヴ・タイラー』に改名した(なお、ラングレン姓はミドルネームとして残した)。この頃からスティーヴンとリヴの親子関係が公にも知られるようになった。
リブ・タイラー演じるルーシーも、母親が父親と結婚する前に妊娠した子供で、父親はそれを知っていても実の子のようにかわいがってくれた様子。それでも、実の父親捜しをし、最終的に見つける-ルーシーはリブ・テイラーの分身です。
この映画の脚本は、スーザン・マイノットとベルトルッチ。
この映画には、あまり必要と思われない登場人物に、ジャン・マレーという往年の大スターがいます。ジャン・コクトーの愛人でもあったといわれています。この映画が彼の最後の映画となりました。
参考:
欧州映画界とブルジョア-2(『ラスト・タンゴ・イン・パリ』~マルキ・ド・サド) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
映画 「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の暴行場面めぐる非難に監督反論 - BBCニュース
オマケ:
メイキング映像とリブ・タイラーによる案内-
BALLANDO CON BERTOLUCCI (youtube.com)
映画に流されたモーツアルトのクラリネット協奏曲を-
Martin Fröst - Mozart - Adagio from Clarinet Concerto in A Major (youtube.com)