新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

コロナウィルスにも負けず出かけてきた #2

2020-02-28 22:03:52 | 美術館・博物館・アート

この記事は、「コロナウィルスにも負けず出かけてきた #1」つづきではありませんで、きのうに引き続いてお出かけしてきたきょうのお話です。

「#1」書いている最中に、東京国立博物館(トーハク)が、新型コロナウイルス対応として、きのう(27日)から臨時休館に突入したことを知り、さらに、東京国立近代美術館(MOMAT)も、同様に29日から臨時休館するということを知りました。

このMOMAT臨時休館のニュースは、かなりの衝撃でした。

というのも、MOMAT工芸館は、3月8日までの予定で開催されている「所蔵作品展『パッション20 今みておきたい工芸の想い』」を最後に、その機能を金沢に移転させることになっていたからです。
旧・近衛師団司令部庁舎の建物での展示が終了することは、私も知っていまして、「所蔵作品展『パッション20 今みておきたい工芸の想い』」には絶対に行くつもりでした。それが、急遽きょう2月28日が最終日になってしまうなんて…

ということで、「MOMAT工芸館 最後の日」に行ってきました

きょうの行程と、北の丸公園内のルートは下記と下図のとおりです。

自宅⇒徒歩最寄り駅埼京線池袋駅山手線高田馬場駅(昼食)東西線竹橋駅⇒徒歩MOMAT工芸館⇒徒歩(北の丸公園)⇒徒歩九段下駅半蔵門線永田町駅有楽町線池袋駅埼京線最寄り駅⇒徒歩⇒自宅

MOMAT工芸館に着くと、平日だというのに、大勢の人たちがいて、そして、工芸館の建物の写真を撮っていました。
そりゃそうですよね…

私も、ひとしきり建物の外観を鑑賞しました。

この建物は、明治43年(1910)に、近衛師団司令部庁舎として建てられたもので、MOMATのHPから転記しますと、

昭和47(1972)年10月に外壁、玄関および階段ホールが重要文化財に指定されました。翌年から保存活用工事が行われ、内側に新たに鉄筋コンクリートの構造体を設け、煉瓦壁体はあたかも外装タイルのように扱っています。屋根は震災後の桟瓦葺から建設当初のスレート葺きに復元されました。中央の階段回りとホールの部分は、当時の姿を残しているといわれています。東側に設置された和室も含め展示室は、東京国立近代美術館本館の設計者である谷口吉郎によって設計されました。

だそうで、所有者は「独立行政法人国立美術館」になっているようです。
ここでも出てきた美術館建築の第一人者・谷口吉郎さん
谷口さん金沢の出身で、金沢には、谷口さんの住居跡に、谷口さんのご子息で、現在の美術館建設の第一人者、谷口吉生さんの設計による「金沢建築館」が建てられています。
MOMAT工芸館機能が、この谷口さんが設計した展示室から、ふるさとの金沢に移転することになろうとはねぇ~
まさか、「谷口さんつながり」ってことは無いよな…

   

というところで入館し、チケットを購入

歴博(記事)と同様、JAF会員割引があって、こちらは一般:250円⇒200円ちょっとだけ得しました

MOMATでありがちな立派な無料リーフレットをいただき、

展示室のある2階に上がると、ここでも、写真を撮る人多し…

それはともかく、「所蔵作品展『パッション20 今みておきたい工芸の想い』」を観覧したんですが、感想を大ざっぱに言えば、

前半は、最高
和服(染織)がとにかくステキ
鈴木長吉さんはさすが
 後半は、私の好みじゃない

でございました。

詳細は後日書くとして工芸(Crafts)が、絵画や彫刻など(Fine Arts)と区分(≒一段下の扱いを)されていることって、だよなぁ~ と思いました。
考えようによっては、絵画や彫刻のように観るだけでなく、実際に生活で使える点で、工芸の方が上に扱われてもおかしくない、とまで思ったりして…

   

MOMAT工芸館の外に出ると、ぐる~っと建物を一周

床下換気口の意匠が「五芒星✯」だなんて、やはり元・日本陸軍の建物ですなぁ…

外壁中央階段のみの「どんがら重要文化財」とは言え、やはりステキな建物です

「MOMAT工芸館」としては「さらば。」ですが、

「独立行政法人国立美術館」(=MOMAT)が所有するこの建物、今後はどのように活用されるのか、楽しみでもあります
MOMAT本館からちょっと離れているのは難点ですが…

   

「オリンピック前に開館」するという金沢の「国立工芸館」

どうしたことか、こちらも、旧陸軍の施設、第九師団司令部庁舎金沢偕行社(こちらのサイトをご参照方)だというのは、意図したことなのか、MOMAT工芸館の「面影」を残す工夫なのか、どちらなんでしょ

それはさておいて、金沢の「国立工芸館」には行きたい
MISIAがたびたび公演する「本多の森ホール」すぐ近くですし、遠からぬ時期に出かけそうな気がしています。

いや、このあと、オリンピックに向けて改修工事の続く日本武道館至近から約10ヶ月ぶり(「MISIA平成武道館」以来)に見て

「行くぜ、金沢強く思ったのでありました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナウィルスにも負けず出... | トップ | コロナウィルスにも負けず出... »

コメントを投稿

美術館・博物館・アート」カテゴリの最新記事