ちょっと間が空いたところで、真夏の関西旅行記(その7はこちら)、8月1日の大阪⇒奈良の移動から再開します。
朝、大阪のホテルで朝食
を摂った後、どたばたと「MISIA★VIツアーが無事終了!」を書いて、アップすると、そそくさと奈良に向けて出発しました。
これまで奈良に行くルートとして、京都からJR、
京都から近鉄、
大阪(鶴橋)から近鉄を使ってきた私、今回は初
の大阪からJRルートを採用しました。大阪も奈良もJRの駅近くのホテルだったもので、荷物を持って歩き回ったり乗り換えたりすることを極力避ける上ではベストの選択だったと思っています。
さて、大阪のホテルを出発して小一時間ほどで奈良に到着しました。
当初のもくろみでは、荷物をホテルに預けた後、
ホテル⇒徒歩⇒近鉄奈良駅⇒近鉄線
⇒大和西大寺駅⇒徒歩
⇒平城宮跡
のルートを考えていました。
ところが、JR奈良駅に着いてみると、JR奈良駅から平城遷都1300年祭 平城宮会場へ無料シャトルバスが出ているというではありませんか。
これを使わない手はありません まさにラッキーとばかりにシャトルバス
に乗り込んで平城宮跡に向かいました。っつうか、この程度の情報も持たずに奈良に行ってしまった私ときたら…
それはともかく、シャトルバスは観光客でいっぱいでした。驚いたのは、乗っている人の半分以上が外国人だったこと。とくに、見るからにムスリムな方々が家族連れで大勢乗っていらっしゃったのは、いかにもシルクロードの終点・奈良らしくてよろしい雰囲気でございましたよ。
到着した平城遷都1300年祭 平城宮会場は絶好の行楽日和というにしては暑すぎる中にもかかわらず、活況を呈していました。
さて、どんな順番で平城宮跡を散策しようと思いを巡らせていたところ、係員の人の「平城京歴史館をご覧になるには入場券の他に、入場整理券が必要で~す」という声が耳に入りました。
どうやら、入場時間帯を指定した入場整理券を1人1枚づつ配布していて(代表者がグループの分をまとめてもらうことは不可の模様)、それがないと、入場券(500円)を持っていても、平城京歴史館に入場することも復原した遣唐使船に乗ることもできないそうな。
妙に遅い時間(例えば2時間後とか)を指定されても困るな…と思いつつ、その時配布されていた入場時間を確認しますと、約40分後。これなら、問題なさそうです。
ということで、入場整理券をいただいて、遣唐使船の外観をカメラに収めてから、最初の私のチェックポイント「朱雀門」に向かいました。
ここで平城宮跡の全体図を載せておきましょう。
いろいろ比較検討の結果、奈良文化財研究所(奈文研)がつくった「平城宮ガイド」(無料配布されているリーフレット)に載っていたものが最も素敵な図でした。
私が平城宮跡にやって来たのは昨年末以来2度目。この時(記事はこちら)は、目的だった平城宮跡資料館が改装中でがっかりしましたから、今回こそ平城宮跡資料館は外せません。
また、前回は離れた場所から見るしかなかった第一次大極殿も、中に入ってみなければ と、前回のリターンマッチの様相を呈していました。
まずは平城宮の入口、朱雀門。
これまで、遠目から見たり、電車の中から見たことはありますが、近づいて観るのは初めてです。
近くで見ると、これまでのイメージを覆す壮麗さです。
98年に竣工したこの復原・朱雀門、奈文研のサイトによれば、「朱雀門の構造形式に関する直接的資料はありません」ということから、基本構造は法隆寺中門、様式は薬師寺東塔、各部材の大きさや比例関係などは東大寺転害門、軒の納まりは海龍王寺五重小塔、風鐸は四天王寺講堂出土品、尾垂木のこぐち金物は薬師寺出土品、鴟尾は唐招提寺金堂・橿原市太平寺出土品、難波宮出土品などを参考にしたのだとか。
実在した朱雀門は、おそらく復原朱雀門とは違う形だったのでしょうけれど、「根拠がない」と目くじらをたてないで、「こんな感じだったのだろうな
」と単純に喜ぶのがよろしいかと思います。
朱雀門をあとにして、近鉄の踏切を渡り(安全確保の係員さんがたくさん
)、向かった先は第二次大極殿跡。
その途中、例の場所に立ち寄りました。昨年末にも来た「何とか門(応天門)」の跡です。
草ぼうぼうデス。昨年末は枯れ野原(写真は こちら)だったのに。さすがは日本ですなぁ。
そして到着した第二次大極殿跡。
基壇が手前と、奥に二つ見えます。奥の一段高い基壇が第二次大極殿のもので、手前は後殿のもの。
第一次大極殿にも復原されてはいないものの後殿があったようで、平城宮跡資料館に展示されていた模型で、当時の姿を想像できます。
ところで、この第二次大極殿の基壇は当時から残っていたものではなく、近年になって復元したものだそうです。
この後、復元する前のこの界隈にはどのような光景が広がっていたのかを知り、唖然とする私でありましたが、それはまた後日。
つづき:2010/08/15 真夏の関西旅行記 (その9)[平城宮跡編の弐]
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