「上野の人出は相当なものだった (中編)」のつづきは、東京藝術大学大学美術館の後に出かけた東京国立博物館(トーハク)の見聞録です。
「鳥獣戯画-京都・高山寺の至宝-」展は、東京藝術大学大学美術館に向かう際に、その混みっぷりを把握していましたので、そちらはパスして「総合文化展」(平常展)をちょっと覗いていこうという軽い気持ちでした(トーハクのサイト
が超重い
)。
挿し木して養生中のヨシノシダレ(こちらの記事をご参照方)が、ホンの半年でずいぶんと大きくなりましたなぁ
一方、トーハクのシンボル「右近のユリノキ」は、黄色の花を咲かせていました。
さて、昨日はトーハク本館(日本ギャラリー)の1階だけ見物してきたのですが、かなりの観客で賑わっていました。「鳥獣戯画-京都・高山寺の至宝-」展を見終えた人、あきらめた人、初めから「総合文化展」(平常展)を観ようとしていた人など様々なのでしょうけれど、それだけはなかった。
とある展示室が異様な混み方をしていました。
本館1階13-2室「刀剣」コーナーに観客が群れをなしています。しかも、若い人、それも女性が多い
通常、総合文化展ではあり得ないことに、列を作って順番待ち
までしているではありませんか
いったい何事 なんですが、彼ら彼女らのお目当て
は「国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)」でした。
私は存じ上げませんでしたが、こちらのサイトによると「三条宗近」は、
刀擬人化ゲーム「刀剣乱舞」に登場し「おじいちゃん」の愛称で愛されているキャラクター
なんだとか。へぇ~~ です。
室町時代には天下五剣の一つとされた。茎(なかご)から腰にかけて強く反り、先はほとんど反りがなく、日本刀の形式として古く、風格ある姿をもっている。刃文に三日月の形が見えるので、「三日月宗近」の号をもつ。豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、徳川家に伝来した。
と、なんとも素性正しき名刀なわけですが、ゲーム
をきっかけに現代の若者の注目を浴びるとは、なんという数奇な運命なんでしょ
何がきっかけだとしても、日頃トーハクとは縁遠い若者たちが、これを機会にトーハクの楽しさ、奥深さを知って、トーハク・ファンが増えてくれたら、おじさんはうれしいぞ
それはそうと、トーハクのサイトが重くて重くて、参照するのに一苦労
せっかくの好天だというのに、イライラ
しながらPC
に向かっているのはもったいない
ってことで、「後編」を書きかけのまま外出することにします。つづきは「最終編」で
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