新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

久しぶりの東博、やはり楽しい♪(その4)

2011-08-30 23:59:26 | 美術館・博物館・アート

久しぶりの東博、やはり楽しい♪(その3)」のつづきです。

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中国で一番多い通りの名前といったら、大陸 or 台湾を問わず、間違いなく中山路でしょう。
これは中国革命の父孫文」の号「中山」にちなんだもので、孫文が初代の臨時大総統を務めた中華民国(台湾)だけでなく、中華人民共和国でも、孫文が偉人として尊敬を集めている人物であることを示しています。

最近、中国の辛亥革命100年を記念して、孫文と、孫文を支えた日本人・梅屋庄吉夫妻の像が、日中間で相互寄贈されることになったというニュース(リンク切れご容赦)が流れていました。

110830_1_02 今、東博では、その孫文と、孫文を物心両面から支援した梅屋庄吉にまつわる資料を公開する特別展「孫文と梅屋庄吉 100年前の中国と日本」が開催されています(9月4日まで)。

右に載せた特別展のフライヤーに「誰モ見テナイ写真」とあるとおり、「本邦初公開写真がずらり」(フライヤー裏面のキャッチコピー)なのですが、わたし的にはイマイチ…
孫文の書や孫文が揮毫した梅屋さんの着物なんぞも展示されていましたが、展示のメインは「100年前の中国と日本」で、800円払って観る価値があるかどうかは、う~ん…です(もっとも、私はパスポートで観覧
私の場合、帰り際に本館地下のミュージアムショップで買った「清朝末期の光景~小川一眞・早崎稉吉・関野貞が撮影した中国写真」の図録(600円)で充分だった気がします。

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まぁ、ひと様々ですからねぇ…

   

さて、特別展「孫文と梅屋庄吉 100年前の中国と日本」に合わせたのかどうか知りませんが、本館2F「総合文化展日本美術の流れ」の「浮世絵と衣装―江戸(浮世絵) 」では日本の中山道渓斎英泉歌川広重が描いた「木曽街道六拾九次之内」シリーズが展示されていました。

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2期に分けて、江戸寄りが7月26日~8月21日大津寄りが8月23日~9月21日で、私が住んでいる浦和宿の絵を見られなかったのは残念

【追記】東博の説明に誤字を発見
右の説明のタイトルが「『木曽道六拾九次之内』略図」になっています (2011/08/31 06:13)

   

ここで、「その1」でちらりと触れた親と子のギャラリー「博物館できもだめし-妖怪、化け物 大集合-」 (8月28日で終了)からなかなかの展示をいくつかご紹介しましょう。

こちらはカッパの根付「河童蛤角彫根付」(江戸時代・19世紀)。

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根付ですから、かなり小さな作品で、蛤(はまぐり)というよりも蜆(しじみ)の上にカッパが乗っかっているようです。

110830_1_06_2 次は仁阿弥道八・作「三彩狸炉蓋」(江戸時代・19世紀)。
おすましした僧形のタヌキがかわいいゾ
ただの置物かと思いきや、作品名からすると、炉の蓋のようです。
とすると、分福茶釜がモチーフになっているのでしょうか?
でも、こんなのが炉の上に乗っかっていたら大笑いでしょうなぁ

もう一つ。

110830_1_07化物(ばけもの)かるた」(江戸時代・19世紀)だそうで、説明によると、

妖怪を題材としたいろはかるた。絵札に妖怪の姿を、読み札には妖怪の名前が書かれている。江戸の代表的な版元のひとつ「甘泉堂 和泉屋市兵衛」のところから出版されたもの。

とな。
日本人は昔からこんなので遊んでいたんですねぇ。

   

最後にご紹介するのはを飾る揃い金具

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後藤光理・作「業平東下り図揃金具」(江戸時代・18世紀)といいますから、伊勢物語に題材を求めた作品ですな。

いやはや、さぞかしおしゃれ知的お侍さんが持っていらっしゃったことでしょう。
よろしいですなぁ~

まもなく台風がやってきそうですが、また東博に行ってこようと思っています。
今度こそ「空海と密教美術展」を観るために

つづきのようなもの:2011/09/02 マンダラのパワーを浴びきれなかった…

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