新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

久しぶりの東博、やはり楽しい♪(その3)

2011-08-27 23:44:39 | 美術館・博物館・アート

久しぶりの東博、やはり楽しい♪(その2)」のつづきは、私が東京国立博物館(東博)が出かけた8月25日の展示から早くも「」を感じさせる作品をご紹介しましょう。

110827_1_01

まずは8曲1双の大作、土佐光起筆の「粟穂鶉図屏風(あわほうずらずびょうぶ)」(17世紀)。

110827_1_02

ちょっと拡大しましょうか。

110827_1_03

作品の説明によれば、

鶉が薄野に遊ぶ絵は、日本絵画の古典的な画題であり、本作もそれらに連なる作品である。

だそうですが、私、知りませんでした…

それはともかく、次は、3幅セットの「月に秋草図」(19世紀)、作者は長谷川雪旦です。

110827_1_04

そして、最後は18世紀の帷子(かたびら、英語ではSummer Garmentだそうです)「白麻地笠紅葉模様」。

110827_1_05 と、ここまで書いてきて、この「秋づくし」の趣向(この記事のコト)、イマイチだと思い始めました。
なんだか、ピンとくる作品が多くない…
おかげで、私の書き方も実に淡々としてますし…。
すべったな…

    

そこで、気を取り直して、総合文化展の展示品の中から、私のお眼鏡に適った作品をご紹介

この日一番の収穫は、本館1階の14室(こちらのフロアマップをご参照方)で開催中の特集陳列「運慶とその周辺の仏像」(10月2日まで)でした。

何度拝見してもつくづく素晴らしい作品だと思う運慶作と考えられる真如苑所蔵の「大日如来坐像」(私の初見の記事はこちら)もさることながら、今回の見どころは横須賀の曹源寺に伝わる十二神将像(子・丑・寅・巳・午・未の6神)と、

110827_1_06

もとは浄瑠璃寺にあったと伝えられる十二神将像(辰・巳・未・申・戌の5神)

110827_1_07_2

どちらの神将さんたちも、ポーズ表情も最高に楽しい

矢の具合が変だぞ」とつぶやいていそうな曹源寺未神とか、

110827_1_08

何を見ているのか聞きたくなる曹源寺子神

110827_1_09

似たポーズの伝・浄瑠璃寺戌神とか、

110827_1_10

 

楽しいですぅ

そして極めつきは、十二神将界の「変なおじさん」としか言いようのない伝・浄瑠璃寺申神

110827_1_11

こんなお顔のせいなのか、展示されていた伝・浄瑠璃寺の5神うち、この申神だけ重要文化財に指定されていません

かなりかわいそう…

110827_1_12 お顔を除けば、ポーズも、彩色見事なのにねぇ~

彩色が見事といえば、1階11室に展示されている浄瑠璃寺所蔵の国宝四天王立像 広目天」(12世紀)も残った彩色が素晴らしい

110827_1_13

 

広目天さんの全身は、こちらの記事に載せていますので、ご参考まで。

ここでかなり眠くなってきましたので、きょうはこの辺で失礼します。

つづき:2011/08/30 久しぶりの東博、やはり楽しい♪(その4)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする