三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

井上章一『パンツが見える』

2014年12月05日 | 

「近ごろの若い者は」という言葉、古代アッシリアの粘土板に書かれているという説がある。
尻の割れ目が見えるぐらいにズボンを下げているの見かけると、私も「近ごろの若い者は」と思ってしまう。
井上章一『パンツが見える』によると、女がパンツの見えることを恥ずかしがる、男がそのことをうれしがるのは、1950年代後半からのことだそうだ。

『パンツが見える』は、白木屋百貨店の火事(昭和7年)がきっかけとなって、女性がパンツをはくようになったというのは伝説であり、実際は違う、ということを事細かに、なおかつ興味深く論証している。

戦前まではパンツをはかない女のほうが多かったし、陰部が見えることをさほど気にしなかった。
戦後、パンツをはくようになったが、パンツが見えることをさほど気にしなかった。
だもんで電車やバスの車中で足を開いて座っていたから、パンツが見えていたとのこと。
車中で膝をそろえて座るのが礼儀だとされたのは、なんと昭和30年代から。
昔は良かったとつい思ってしまった。

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