三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

「AKB48は、なぜ中国でこんなにも人気があるのか」

2014年07月26日 | 

中国では日本のアニメやAKB48が人気がある。
なぜか?

中島恵『中国人の誤解 日本人の誤解』によると、中国の中学・高校時代には「青春」や「感動」がないからである。
中国ではクラブ活動は存在しない。
中国の学校では恋愛も禁止。
公式には私立の予備校や塾の設立は認められていないので、生徒は学校に残って、教師の指導のもとで受験勉強をする勉強漬けの毎日。
学生時代でなければできない経験をほとんどせずに卒業する。
こうした青春時代を過ごしてきた中国の若者にとって、「青春」と「感動」を与えてくれる存在が、アニメであり、AKB48や嵐といったアイドルたちなのである。

だったら、韓流アイドルでもいいのではないか。
王氏(30歳)によるとこういうことである。

少女時代(韓流アイドル)が好きな中国人は、足が長い、顔がきれいという見た目重視派が多い。つまり、表面的な美しさに惹かれる人。彼女たちは全員美人で、似たような顔をしています(笑)。AKBが好きな人はそうじゃない。どこにでもいそうな普通の女の子だけど、一人ひとりがみんな違う。ひたむきに努力する過程に共感する人が多い。つまり、内面に惹かれる。韓国が中国同様の競争社会でナンバーワン重視なら、日本はオンリーワンに価値を置きますね。

そしてさらにこう続ける。

僕は韓国(少女時代)よりも日本(AKB48)が発信するコンテンツのほうが、ソフトパワーという点で優れていると思います。それは、日本人の考え方が体現されたコンテンツだからです。日本にはこんなすばらしいコンテンツがあるのに、なぜ政府がそれをもっと世界に向けてアピールしないのかが不思議です。そうすれば、日本が世界からもっと理解されると思う。

原発を輸出するよりも、こちらのほうが日本が世界に愛されるようになると思う。

私たちは中国の学校で経験できなかったものを、日本のアイドルやアニメを通して学ぶことができた。同時に、日本人の考え方や日本文化も理解できるようになった。だから、日本が好きになったんですよ。反日デモのときにも、AKB48のファンはみんな本当に冷静でしたよ。一方的に日本を非難したりはしなかった。それは、生身の日本人アイドルを一人でも知り、彼女の言動を通して日本という国を見ているからじゃないでしょうか。

自衛隊を海外に派遣するよりも、世界平和のためにはAKB48のほうがよっぽど効果的ではないかと妄想しました。

コメント
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